LEVI'S
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 04:10 UTC 版)
501 リーバイ・ストラウス社の代表的な製品。1890年に自社製品へのロットナンバー(品番)付番制度を導入したのをきっかけに誕生。501 は当時の最高品質デニム生地であるXX(ダブルエックス=エクストラ・エクシード)デニムを使用する製品に与えられた品番である。現在、501 は商標登録(ジーンズカテゴリー)がされており単なる品番ではなく商品名となっている(よって "501(R)"と表記されることが多い)。縫製技術の進化等により細部に変更を加えられながら現在まで製造販売が継続されている。なお日本では主に「ごーまるいち」と呼ばれるが、英語での呼称は「ファイヴ・オー・ワン」である。 特徴は前開きがボタンフライであること、使用しているデニム生地が防縮加工がされていないこと。このため洗うと数インチ(比率で言うと8%または10%)縮むことを考慮して購入するのが 501 を穿く上での常識である。この前時代的な特性をリーバイスは「シュリンク・トゥ・フィット」、つまり洗濯を繰り返すことで身体に馴染んで行くと説明している。このデニム生地はコーンミルズ01デニムと呼ばれ、一時期であるが腰部の紙パッチに 501-0117 (17は色コード。ブルーの 501 では他に13や15もある)などと印字された製品も流通した。しかし1980年代あたりからの多彩なバリエーション(洗い加工:同じ01デニムでも収縮率が小さい、異素材使用:例えばブラック・ホワイトはプリシュランクの06デニムまたは59デニム、色コード51(白)‐60(黒))の展開等により、既に「シュリンク・トゥ・フィット」の特徴を備えるオリジナルリジッドの 501 は 501(R) という製品の1バリエーションに過ぎなくなっている。なお、レディスモデルはアメリカ製が 17501または26501、近年のものは W501 という型番になる。また、かつてはステューデントモデルの 701(ヒップポケットが縦長)や、廉価版のオレンジタブ 20502 が生産されたり、ロングレングスのものが 1501や2501と表記された時期もある。 かつては大部分をアメリカ、一部をイギリス、フランスで生産していたが、今ではメキシコ、フィリピン、ドミニカ共和国等に生産が移管されている(2004年1月にアメリカの自社工場は閉鎖)。また旧型501の復刻版等の仕様が特別な製品の中には、アメリカ(外注)や日本で生産されたものもある。 502 1954年 - 1970年代初頭にかけて 501 のジップフライ版の 501Z XX(1966年以降 502-0117)という製品が販売されていた。1954年当時には試作的意味で、まずボーイズ用の 503Z XX やユースモデルの 504Z XX(いずれも後年日本で復刻生産される)を先行販売してから 501Z XX を発売している。それでも、01デニム使用のままジップフライとしたため、デニム生地の縮みに伴いジッパー部が歪み、故障が頻発したという。なお、1986年から復刻生産された日本製の 502 はプリシュランクデニムのためそのような問題は無いほか、初期のものは隠しリベット付きであることから形態は 501Z XX の復刻版であり、いずれとも異なるモデルである(後期復刻版では隠しリベットを無くして本来の 502 に近付いたが、パッチの型番表記の字体のみは原型と異なる)。なお 502 という型番は、1950年頃 501(R) のビッグサイズのものに付けられたのが最初である。また、ジップフライの 502 はアメリカでの生産停止後も、上記復刻版の登場までは香港などで少量生産されていた。 505 1967年に発売されたジップフライ型モデル。前述の 501(R) や 502 よりもやや細めのストレートジーンズ。前身は 551Z XX( Z は zipper :ジッパーの意)というロットナンバーで1961年、アメリカ東部向けに製造された。1990年代のジーンズブーム時にヴィンテージ物が非常に良く出回った。プロセス686と呼ばれる防縮加工が施された02デニムを使用。発売した頃は「シュリンク・トゥ・フィット」の謳い文句とは対照的に、ぴったりのサイズを買うよう求める文句がフラッシャーやタグに記載された。502 と異なり、素材やシルエットのみならず、ヒップポケットやバックヨークの形状・寸法も 501 とは別物である。特に1990年前後のものはバックヨークが狭くほとんど長方形に近い。517 や 510 など多くのジップフライモデルは 505 を基本としている。このロットナンバーは US505 と 505(俗称・極東505) の2種類が存在した。USバージョンはアメリカ製、USなしはフィリピン・香港・マカオ製である。同じサイズでもアメリカ製はテーパードシルエットでヒップポケットが大きめなのに対し、フィリピン製の方がパイプドステムで腿周りのシルエット、ヒップポケットともに細めだった。なお、アメリカ製には更にタイトな 506、逆にゆったり目の 550、オレンジタブの廉価版 20505、40505 や、ごく短い期間だが股上の短い 805 も存在した。501 と同様にレディスモデルもある。またボーイズ版は 305 となる。 510 1980年代に 505 から派生したテーパードストレートモデル。元々は 505 よりも腿周りをゆったりさせたコンフォートフィットがコンセプトであったが、高めのヒップポケット位置と相まってヒップが上がり足が長く見える「足長ジーンズ」として人気があった。英語での呼称はファイヴ・テン。レディスモデル、スリム版の 610、廉価版の 20510、ボーイズ版の 210 も存在した。レッドタブモデルはテキサス州エルパソ工場でのみの生産であった。 517 「サドルマン」あるいは「ブーツカット」と呼ばれる膝から下にかけ緩やかに広がるシルエットで、見た目の美しさが光るモデル。0217デニムを使用。ラングラーのジーンズと同様に折り目を入れて穿かれることも多い。1971年発売。505 と同様にオレンジタブの廉価版(正式型番 20517 及び 40517)が存在した。コーデュロイ素材(素材コード15)のものも多く出回った。ボーイズ版は717。かつては類似した型番で 507 というモデルが存在したが、こちらはフィリピン製のレッドタブ・ベルボトムジーンズであった。 569 リーバイスで一番太いシルエットが特徴、おもにHIPHOP系の人に履かれていたが近年のタイトシルエットブームですっかり影が薄くなってしまった悲劇のジーンズである。なお、アメリカには更に太いバギージーンズとして 570 というモデルも存在した。リーバイスのルーズフィットジーンズは、1980年代に発売された 509 辺りがその起源とみられる。 606 タイトスリム(スーパースリム)のジーンズ。1968年発売。一時期にはレッドタブのブルーとホワイトタブのブラック・ホワイトが生産され、ミュージシャンやアイビー派などの間で人気を博した。現在ではブラックとBIG「E」のオレンジタブ復刻バージョンがある。かつてはフィリピン製で更に細い「スーパータイト」の605というモデルも存在した。 646 膝から下の広がりが517よりも大きい「ベルボトム」と呼ばれるシルエット。1969年発売。オレンジタブでリベット・コインポケットは無い。またコーデュロイ素材などを除いて基本的にパッチ無し。それらの点以外、膝から上は 606 と共通で(但し後ろ両サイドのベルトループがかなりセンターに寄った製品もある)、裾のシルエットだけが正反対となる。ごく初期のものは、インサイドシームをロックではなく脇割り縫製していた。早くから日本製品も存在した。現在、ヴィンテージ・ラインに70646-0010として復刻されている。かつては裾の広がりが一層大きい 684(ビッグベル)や、逆に小さめで 517 との中間的なステューデントモデル 746 も生産された。他にリーバイスのベルボトムにはホワイトタブのカラージーンズ・609や、レッドタブの557というモデルもあった。
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「levis」の例文・使い方・用例・文例
- は television の略語だ.
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