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MEZZOTINTとは? わかりやすく解説

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メゾチント

読み】:メゾチント
【英】:MEZZOTINT

版画技法銅版画は、凹版製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは前者内の一つ。まず版面ニードル等の針状または刀状のもので、縦・横対角線各方向に線あるいは点刻線を平行して密接に刻む。ここで版面は、一面ドライポイントのまくれを併う線で覆われる。それを、先のとがったこて状のスクレーパー削り取りへら状のバニッシャーでつぶし、磨くことによって図像を表わしていく。凹部インキをつめ、プレス機で紙に刷り上げると、最も磨かれ部分白く、まくれを完全に残した部分黒くその間磨き加減によって無限の明暗階調表われる。これがこの技法特徴であり、メゾは「半ば」、チントは「色調」の意である。17世紀中頃オランダジーゲンによって発明されイギリスフランスで豊かな階調表現できることから主に絵画複製技法として流行した20世紀に入ると、ブラン長谷川潔などが創造的なメゾチント版画制作行なった

メゾチント

(MEZZOTINT から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 14:34 UTC 版)

最初のメゾチントとして知られているルートヴィヒ・フォン・ジーゲン英語版の作品、1642年

メゾチントとは版画凹版技法のひとつ。

概要

1640年ころ、ドイツ人のL・ファン・ジーゲンが考案し、17世紀から18世紀にかけてイギリスにおいて発達した [1]。その後、1875年イタリア人エドアルド・キヨッソーネ日本にメゾチントの技法を伝えた。

銅版などの金属凹版にロッカーという櫛のような刃がついた器具で版全体に無数の刻みを入れたり、ささくれ状態の線をつくったりする。さらにその上をバーニッシャー英語版スクレーパーという金属のヘラのような器具でささくれを削ったりならしたりして絵を描き、刷る際にはインクを細かな刻みに擦り込んだ後に、刻みのない部分からは拭い落とす。これにより、刻みが残っている部分はインクの色が濃く現れ、刻みが削られたりならされたりした部分は白く浮き出るという効果が得られ、微妙な明暗の加減を楽しむことが出来る。

主な作家

脚注

  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「メゾチント」の解説『メゾチント』 - コトバンク
  2. ^ 女優丹阿弥谷津子の妹

関連項目

註釈



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