MIFARE Standard
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 17:56 UTC 版)
「MIFARE」の記事における「MIFARE Standard」の解説
安価であるため、電子マネー、社員証、交通機関や競技場のチケットなど広く用いられている。 メモリは、セグメントとブロックに分けられ、シンプルなセキュリティのメカニズムによってアクセス制御がなされている。ASICベースのため計算能力は限られている。MIFARE Standard 1kは、約768バイトのメモリを持ち、それが16のセクタに分かれている。これらのセクタは、AとBと呼ばれる二つの鍵でプロテクトされている。それぞれのセクタに対して、読み込み、書き込み、値の増減などの操作ができる。MIFARE Standard 4kは、3kBのメモリを持ち、それが40のセクタに分かれている。そのうち32のセクタがMIFARE Standard 1kのセクタと同じ容量で、残りの8つが倍の容量を持つ。MIFARE Standard miniのメモリ容量は320バイトで、5つのセクタを持つ。 1994年に発売されたということもあり設計が古く、また48ビット鍵を使った独自の暗号化アルゴリズムCrypto-1に脆弱性があることが判明したため、MIFARE Classicに改名された。2015年には、改良版のMIFARE Classic EV1にも脆弱性が発見されているため、新規採用は推奨されていない。このシリーズの後継は、MIFARE Plus。
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