thereof
別表記:ゼアオブ
「thereof」とは、「それの」や「そこから」といったように以前に述べられている言葉や文章の内容を改めてさし示して述べる場合に用いられる英語表現である。
「thereof」は、「there」と「of」が複合した形であるが、「there」は一般的に用いられている「そこ」という意味ではなく、後に続く前置詞「of」の目的語としての「それ」を示しており、意味上は「that」で表されるべき単語となる。したがって「thereof」は「of that」 の構文に置き換えられ、「それの」という訳語があてられることから、前置詞「of」が持つ「原因・理由」の用法を反映して「それに関して」「そういった理由から」のように語義を広げて前出の言葉を要約する意味を持つようになった。「thereof」と同じように「there」と特定の前置詞を組み合わせて「that」の意味で用いる「リーガルジャーゴン」には、「したがって」の意味となる「therefore (=for that)」、「その中に」という意味の「therein (=in that)」、「それによって」の意味を示す「thereby (=by that)」 などがある。
このように「thereof」は「それの」という意味で「of that」に置き換えることができるが、「これの」という意味で「of this」に置き換えられる「リーガルジャーゴン」もある。これに該当するのが「これの」「これに関して」などの意味となる「hereof」である。「これ」の場合、「this」は「here」で表され、同様な表現に「ここで」の意味となる「herein(=in this)」、「以下〜とする」という意味の「hereinafter(=after this)」、「これにより」の意味を示す「hereby(=by this)」などがある。「hereof」や「thereof」は、「これの」「それの」などの意味を持つ以外に、法律の専門用語として用いられる場合には特別な意味を持つようになる。すなわち「hereof」が「本契約の」「この契約の」などのように当該契約事項そのものに関する内容をさすものである一方、「thereof」は当該契約とは別のもの、たとえば「添付資料」といった当該契約に付随する内容をさしている。
「thereof」は既出の内容を言い換えて述べる言葉であるから、繰り返される内容そのものは単数形の名詞であったり複数形の名詞であったりすることがあり、そのいずれであるのかは文脈の中で判断されるべきものである。文法的には副詞の用法に限られ、文末に置いて内容を修飾する。「thereof」を用いるイディオムには「Lack thereof」のように、二項対立を導く表現がある。「Lack」は「欠如」という意味となるので、たとえば「happiness or lack thereof(幸か不幸か)」や「success or lack thereof(成功するかしないか)」のように、既出の「happiness」「success」を「thereof」で言い換え、それが「Lack=欠如」なのかどうかを「or」で選択する表現である。
「thereof」とは、「それの」や「そこから」といったように以前に述べられている言葉や文章の内容を改めてさし示して述べる場合に用いられる英語表現である。
「thereof」とは・「thereof」の意味
「thereof」とは、ある一連の言葉や文章において、それ以前に述べられた内容をさし示して述べる英単語で「それの」「それに関して」や、「そういった理由から」といった意味として用いられる言葉である。カジュアルな口語表現ではなく、フォーマルな文語表現の中で使用される頻度が高く、「Legal Jargon(リーガルジャーゴン)」といわれる法律の専門用語の一つとして、契約書などのような公文書を作成する際に用いられる。「thereof」は、「there」と「of」が複合した形であるが、「there」は一般的に用いられている「そこ」という意味ではなく、後に続く前置詞「of」の目的語としての「それ」を示しており、意味上は「that」で表されるべき単語となる。したがって「thereof」は「of that」 の構文に置き換えられ、「それの」という訳語があてられることから、前置詞「of」が持つ「原因・理由」の用法を反映して「それに関して」「そういった理由から」のように語義を広げて前出の言葉を要約する意味を持つようになった。「thereof」と同じように「there」と特定の前置詞を組み合わせて「that」の意味で用いる「リーガルジャーゴン」には、「したがって」の意味となる「therefore (=for that)」、「その中に」という意味の「therein (=in that)」、「それによって」の意味を示す「thereby (=by that)」 などがある。
このように「thereof」は「それの」という意味で「of that」に置き換えることができるが、「これの」という意味で「of this」に置き換えられる「リーガルジャーゴン」もある。これに該当するのが「これの」「これに関して」などの意味となる「hereof」である。「これ」の場合、「this」は「here」で表され、同様な表現に「ここで」の意味となる「herein(=in this)」、「以下〜とする」という意味の「hereinafter(=after this)」、「これにより」の意味を示す「hereby(=by this)」などがある。「hereof」や「thereof」は、「これの」「それの」などの意味を持つ以外に、法律の専門用語として用いられる場合には特別な意味を持つようになる。すなわち「hereof」が「本契約の」「この契約の」などのように当該契約事項そのものに関する内容をさすものである一方、「thereof」は当該契約とは別のもの、たとえば「添付資料」といった当該契約に付随する内容をさしている。
「thereof」は既出の内容を言い換えて述べる言葉であるから、繰り返される内容そのものは単数形の名詞であったり複数形の名詞であったりすることがあり、そのいずれであるのかは文脈の中で判断されるべきものである。文法的には副詞の用法に限られ、文末に置いて内容を修飾する。「thereof」を用いるイディオムには「Lack thereof」のように、二項対立を導く表現がある。「Lack」は「欠如」という意味となるので、たとえば「happiness or lack thereof(幸か不幸か)」や「success or lack thereof(成功するかしないか)」のように、既出の「happiness」「success」を「thereof」で言い換え、それが「Lack=欠如」なのかどうかを「or」で選択する表現である。
「thereof」の語源
「thereof」は「there」と「of」が複合した単語であるから、その語源は「there」と「of」それぞれに求められる。「there」の語源は、ゲルマン祖語で「その場所で」という意味を持つ「thar」である。また「of」の語源は、同じくゲルマン祖語で「~から離れて」という意味になる「ab」である。「thereof」の発音・読み方
「thereof」の発音記号は「ðèrʌ'v」となり、日本語読み風にカタカナ表記した場合は「ゼアオブ」と読む。「thereof」の使い方・例文
「thereof」の使い方・例文としては、「Sufficient unto the day is the evil thereof.(一日の苦労は一日にて足る)」といったことわざや「a trouble and the solution thereof(トラブルとその解決策)」といった表現などにその使用例が見られる。- THEREOFのページへのリンク