UR-700
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 02:05 UTC 版)
「ユニバーサル・ロケット」の記事における「UR-700」の解説
「RD-270」も参照 UR-700はウラジーミル・チェロメイがソビエトの月ロケット発射のために設計した重量級打ち上げロケットであった。それは宇宙飛行士をLK-1宇宙船に載せたまま月へ直接運び上げることを予定していた。セルゲイ・コロリョフのN-1ロケットとソユーズ 7K-L3 / LK 着陸機が月飛行ミッションのために選定され、ついにUR-700は製図板を離れて計画段階から進むことが出来なかった。 表面的には、UR-700は、中央コア・ブロックと、それを取り巻く側方横付けブースターで構成された、良く知られるタイプのソビエト連邦で現在でも見られる打ち上げ機のデザインに見えた。しかし、従前のソ連製ロケットと明確に分ける一つの特徴があった。第一段目のエンジンは、第一段目が燃焼する間中、ストラップ・オン・ブースターの燃料タンクから、ヒドラジンと赤煙硝酸の両推進剤をクロス-フィードされていたのである。これは、ブースターが使用済みになって切り離されたとき、中央の機体はまだ燃料が満タンな状態で飛べる、そのためデッドウェイトを減少し運搬可能なペイロードを増加させるという事を意味していた。
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