Vps4-Vta1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/30 15:41 UTC 版)
Vps4-Vta1タンパク質複合体は、特定の過程の完了後に膜からESCRT構成要素(通常はESCRT-III)を除去する際に必要とされる。Vps4がESCRT-III複合体を切断するのか、それとも構成要素が特定の時期に切断されるよう複合体をリモデリングするのかについては議論がある。Vta1はVps4の活性化因子として機能し、組み立てを補助してAAA-ATPアーゼ活性を向上させると考えられている。 Vps4サブユニットは2つの機能的ドメイン、N末端のMITドメインと中心部のAAA-ATPアーゼドメインを持っている。MITドメインはVps2のMIMモチーフとの相互作用を担う。AAA-ATPアーゼドメインは、ATPを加水分解してESCRT-III複合体の解体の動力となる。ESCRT-IIIは除去されて、全ての結合サブユニットは再利用される。Vta1は二量体タンパク質で、VSLドメインがVps4との結合を担い、MITドメインがESCRT-IIIのサブユニットVps60に結合する。Vta1は必須ではないものの、Vps4のリング状構造の組み立てを助け、ATPアーゼ活性を促進し、ESCRT-IIIの解体を促進することが示されている。
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