engraving
「engraving」の意味・「engraving」とは
「engraving」は、物体の表面に模様や文字を彫り込むこと、またはその技術を指す言葉である。金属や石、木など様々な素材に対して行われ、美術や工芸の一環として広く用いられている。例えば、記念品やジュエリーに名前や日付を彫り込む行為も「engraving」という。「engraving」の発音・読み方
「engraving」の発音は、IPA表記では /ɪnˈɡreɪvɪŋ/ となる。IPAのカタカナ読みでは「イングレイヴィング」となり、日本人が発音するカタカナ英語では「エングレイビング」と読む。発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。「engraving」の定義を英語で解説
「engraving」は、"the process or art of cutting or carving a design on a hard surface, especially so as to make a print."と定義される。具体的には、硬い表面にデザインを切り込む、または彫り込むプロセスや芸術、特に印刷物を作るためのものを指す。「engraving」の類語
「engraving」の類語としては、「etching」、「carving」、「chiseling」などがある。「etching」は酸を用いて金属表面に模様をつける技法を、「carving」は木や石を削って形を作る行為を、「chiseling」は鑿(のみ)を使って硬い素材を削る行為を指す。「engraving」に関連する用語・表現
「engraving」に関連する用語としては、「engraver」、「engraved」、「engrave」などがある。「engraver」は彫刻家や彫刻を行う人を指し、「engraved」は彫り込まれたという意味を持つ過去形・過去分詞で、「engrave」は彫り込むという動詞形である。「engraving」の例文
1. The engraving on the ring was very delicate.(リングの彫刻は非常に繊細であった。)2. He is a master of engraving.(彼は彫刻の達人である。)
3. The engraving process requires a steady hand.(彫刻のプロセスは安定した手元を必要とする。)
4. The artist spent hours on the engraving.(アーティストは彫刻に何時間も費やした。)
5. The engraving on the monument was faded.(記念碑の彫刻は色褪せていた。)
6. The engraving was filled with gold.(彫刻は金で埋められていた。)
7. The engraving on the coin was intricate.(コインの彫刻は複雑であった。)
8. The engraving was done by a famous artist.(その彫刻は有名なアーティストによって行われた。)
9. The engraving on the medal was impressive.(メダルの彫刻は印象的であった。)
10. The engraving on the tombstone was hard to read.(墓石の彫刻は読みにくかった。)
エングレーヴィング
【英】:ENGRAVING
版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは前者の内の一つで最も単純なもの。銅板にビュラン(断面が正方形か菱形の刃をもつ彫刻刀)で線刻し、そのV字型に彫られた凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げる。ビュランで版材を完全に刻り取ってしまうので、ドライポイントのようなまくれもエッチングのような腐蝕による線のくずれもない、冷たく硬質な線が最大の特徴である。単純な技法ではあるが、抵抗の大きいビュランを自在に操り、髪の毛の数分の一の線からあらゆる太さの線までを彫刻するには相当の熟練を必要とする。「エングレーヴィング」とは正に「彫刻する」意である。15世紀前半には、最初のエングレーヴィング版画が登場している。彫刻に用いる刀の名をとって「ビュラン」と呼ぶことも多いが、その場合は同じくビュランを用いる木口木版もその中に含めて考えることができる。
エングレービング
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2016年1月) |
エングレービング(engraving)とは版画の凹版技法のひとつで、ビュランという先端にダイアモンド様の固い刃のついたノミのような器具を使い、銅版に線を彫る。そして、その溝にインクを埋め、それを刷って作品にする版画技術。鮮明な線が特徴とされる[1]。
概要
エングレービング版画は1430年ころのドイツのライン川上流付近の金属工房において制作された。主要な作家にマイスター.E.S、マルティン・ショーンガウアー、アルブレヒト・デューラーらがいた。彼らの作品はオールドマイスタープリントと呼ばれた。エッチングより成立は早い。西洋において美術品の複製版画の代表的な技法であったため、エングレーバー(engraver)は工具による製版を行う美術家だけでなく版画家全般を示すのに用いられることもある。
また単に金属やガラスを削ること、あるいはそれによる彫金作品を意味することもある。ビュラン彫り。
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ビュランの先端の例
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彫る様子
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彫りかたの例
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ジャック・ウープランの銅板への彫刻(2007年)
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エバン・リンドクイストの版画プレス機での刷り(2017年)
印刷におけるエングレービング
印刷におけるエングレービング(engraving)とは、銅版を写真製版やグレーバー(ビュラン)で彫刻し、インクをつめて紙に転写する印刷技法で、熟練した高度な技術が必要とされる。また、転写部分がインクによって盛り上がるのも特徴。
細かい線や文字などの再現性がよく、最高級印刷の分類に属する。世界のVIPや王室などに利用され、企業でも信頼の証として使用されている。最近では偽造防止の観点からも注目を浴びる。よって、高級ブランドのタグなど、用途は様々である。最近は銅版印刷により高級グリーティングカードなどに使用されている。
初期のエングレービング作家
名前 | 生没年 | 主な活動場所 | 備考 | 作品例 |
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アルブレヒト・デューラー | 1471-1528 | ニュルンベルク | 木版画家でもある | |
マルカントニオ・ライモンディ | c.1475-c.1534 | ローマ | ||
ジュリオ・カンパニョーラ | 1482-1515 | ヴェネツィア | ||
アゴスティーノ・ヴェネツィアーノ | c.1490-c.1540 | ローマ | ||
ドメニコ・カンパニョーラ | c.1500-1564 | ヴェネツィア | ||
ゲオルク・ペンツ | c.1500-1550 | ニュルンベルク | ||
ゼーバルト・ベーハム | 1500-1550 | ニュルンベルク | ||
コルネリス・ボス | 1505/1510-1555 | アントウェルペン | ||
ニコラス・ベアトリゼ | 1510s-1560s | ローマ | ||
フィルギル・ゾリス | 1514-1564 | ニュルンベルク | ||
ヒエロニムス・コック | 1518-1570 | アントウェルペン | ||
ジョルジョ・ギージ | 1520-1582 | アントウェルペン | ||
ディルク・コーンヘルト | 1522-1590 | ハールレム | ||
ピーテル・ファン・デル・ヘイデン | c.1530-1572 | アントウェルペン | ||
コルネリス・コルト | 1533-1578 | ヴェネツィア | ||
フィリップ・ハレ | 1537-1612 | アントウェルペン | ||
ヨースト・アンマン | 1539-1591 | ニュルンベルク |
脚注
関連項目
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