ロート製薬は難治性創傷を対象とした創傷治療システムの多血小板血漿ゲル調製キット「オートロジェルシステム」を14日から販売開始した。同製品は「既存治療が奏効しない創傷に対する、自己多血小板血漿ゲルを用いた創傷治癒の促進」を使用目的、効果とする医療機器。
患者本人から採血して多血小板血漿(PRP)を分離、薬剤でゲル化(PRPゲル)し、患者の損傷部位に塗布することで創傷治癒を促進させる。医療機器としては2022年製造販売承認を取得、24年10月に保険適用された。
杉本雅史社長は「既存治療が奏効しない創傷に対して、オートロジェルシステムが新たな治療方法の提供となるよう糖尿病性潰瘍や褥瘡など、広く難治性創傷の治療ができる医療機器の開発を進めてきた。治療に当たる医療関係者への情報提供にも注力していく」としている。
医療機器の流通・販売業務は、メディパルホールディングスの連結子会社で医療用医薬品等卸売会社の4社(メディセオ、エバルス、アトル、東七)と、よんやく(愛媛県松山市)、中澤氏家薬業(高知県南国市)へ委託する。