この文章でワタシは、「ウィキペディアは来年の1月15日に20歳の誕生日を迎える」「Wikipedia は非営利では今や世界最大のウェブサイトであり、20年はキリが良いので、来年のはじめにはなんらかのイベントがあるんだろうな」と書いたが、その露払いになりそうな Wikipedia @ 20 という本が MIT Press から出ているのを知った。
Wikipedia @ 20: Stories of an Incomplete Revolution
- 発売日: 2020/10/13
- メディア: ペーパーバック
Wikipedia @ 20: Stories of an Incomplete Revolution (English Edition)
- 発売日: 2020/10/13
- メディア: Kindle版
「未完の革命の物語」と題されたこの本は、20名あまりの寄稿者がそれぞれにとってのウィキペディアのストーリーを語るものだが、編者を務める(寄稿者でもある)ジョセフ・リーグルは Good Faith Collaboration: The Culture of Wikipedia(日本語訳)の著者なので信頼できる。
というか書籍の公式サイトにおいて CC BY 4.0 のライセンスのもとで全文公開されているのか。
なお、ワタシは GFC 以降もジョセフ・リーグルの仕事を追ってきたのだが、彼も10年ぶりにウィキペディアに戻ってきた感じか。
この本の制作はウィキメディア財団も後援したようで、ウィキペディアの共同創始者であるジミー・ウェールズも「ウィキペディアの20年を扱ったこの優れた洞察のコレクションには、ウィキペディアの貢献者が骨を折って手に入れた英知、学者の奇抜な省察、そしてこれからの20年を方向付けるのに必要なことを含んでいる」と推薦の言葉を寄せている。