中小企業向けASP型マーケティングサービスを提供する『HubSpot』2010年年商2,000万ドルへ
熊坂仁美さん @hitomikumasaka の『Facebookを集客に使う本』からHubSpotの事例が大変興味深かったのでメモ。
- 作者: 熊坂仁美
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/06/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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中小企業向けASP型マーケティングサービスを提供する『HubSpot』が2010年の年商を前年比350%の2,000万ドルと売上を急速に伸ばしている。
彼らが提供するサービスはブログ、SEO、ソーシャルメディア、LPO、各種分析ツールなど多岐に渡る。
http://www.hubspot.com/products/
価格はコンタクト数と利用するサービス数で変化するが最低200ドル〜に設定されている。
http://www.hubspot.com/pricing/
HubSpotはガンガン営業をしない。その代わりガンガンコンテンツを作る。ひたすら作る。HubSpotの社員の約5分の1の40人が一ヶ月間に
ものコンテンツを作り出している。
これらのコンテンツが営業マンの代わりにお客さんを連れてくる。その数月に2万5,000件。
HubSpotが作り出した集客手法は次のようなもの。
- 大量のコンテンツを作る。
- 自社サイトにコンテンツを置く。
- ウェビナー、Eブック、動画ポッドキャスト等のヘビーコンテンツはメールアドレス登録を必須とする。
- Facebook、Twitter、YouTube、メール(オプトイン済み)に流し、自社サイトへ誘導する。
- マーケティングのASPサービスの30日間無料お試しに申し込んでもらう。
- 無料お試しの数割が顧客となる。
ソーシャルメディアを集客に徹底的に使う一方でコンテンツは徹底的に自社サイトにおいて、マーケティングASPを無料お試しさせるために利用する。
結果、自社サイトへの流入経路はブログが24.75%、Facebookが19.14%、Twitterが16.91%となっている。ブログから7-10%が自社サイトを訪れて、お試しし、そのうち10-20%が顧客になるという計算だ。
コンテンツが顧客を連れてくるという考え方はとても新鮮だ。誠意があるように見える。
ほぼ日で糸井さんがHubSpotに興味をもち、HubSpotもほぼ日に興味を持ったのも、彼らがお互いにコンテンツが大切だという感覚えつながったからなんだろう。
ほぼ日刊イトイ新聞 - “Unusual(変わってる)...”
http://www.1101.com/hubspot/index.html
クリエイター型の会社が無理せず成長していくというひとつのアプローチとしてHubSpotは参考になるかもしれない。