霊柩車にはあまりお世話になりたくないのだが、無ければ困るクルマでもある。それが、じつは公道を走れなくなりそうだったのだ。葬儀場やセレモニーホールなどでは、近隣住民に配慮して昔ながらの"宮型"の運行を禁止しているところもあるが、今回の話題は"道路運送車両の保安基準"によって宮型霊柩車が車検(継続検査)をパスできなくなりそうだったことをお伝えする。 霊柩車には興味がないという方もいるだろうが、じつは新たな保安基準は昨年から自動車業界で新たな火種として多くの関係者が注目していた。それはボディの突起物に対する規制なのだ。宮型が走れなくなるというのは、屋根などの装飾物が突起物に当たり、規制されるため車検を通らなくなりそうだったのだ。 そもそも保安基準や安全基準は、安全な交通や交通事故による被害を少なくするためのもの。クルマは基準や規制に合わせて設計・製造がされているが、輸出するとなると相手国の基準・