ハッカーがアカウント認証情報を狙っているのは周知の事実であり、Microsoft アカウントに対する高速攻撃や、グーグルユーザーに対する2要素認証回避攻撃など、その手口は多岐にわたる。初動の攻撃手段は主にメールであり、リンクをクリックしないタイプの攻撃(開封だけで攻撃されるもの)や、フィッシングを伴わない脅威(従来のフィッシング詐欺のように、偽のウェブサイトに誘導してIDやパスワードを詐取するのではなく、それ以外の方法でユーザーを騙したり、システムに侵入したりする脅威)なども登場している。 いま、セキュリティ研究者らが警告を発しているのは「VIP Keylogger」と「0bj3ctivityStealer」というマルウェアだが、これらはメール本文内に巧妙に隠されているため、一見して発見しにくいとされる。 こうした状況の中で、最大手のメールプラットフォームであるGmailとOutlookの
