デンマークの製薬会社、ノボ・ノルディスクの糖尿病治療薬「オゼンピック」を使用している患者の間で自殺念慮を持つ人の割合が高いことを示した新しい研究が、この薬の安全性に関する議論を医師の間で呼んでいる。 20日にJAMAネットワーク・オープン誌に発表された研究は、世界保健機関(WHO)の世界的な医薬品副作用報告データベースから、ノボの医薬品を使用した患者の自殺念慮に関する報告を調査した。その結果、ノボが糖尿病治療薬オゼンピックと肥満症治療薬ウゴービとして販売しているセマグルチドを摂取した患者から、他の医薬品の患者よりも自殺念慮の報告の割合が多いことが分かった。 米食品医薬品局(FDA)は今年、予備的評価ではオゼンピックやウゴービのような薬の使用が自殺念慮や自殺行為を引き起こすという証拠は見つからなかったと発表した。それでも、わずかなリスクは否定できないとし、調査を続けている。欧州医薬品庁(EM