旅行ではわからない、その国に生活して初めて見えてくるものがある。ここ、ニュージーランドにおいては、銀行の「ATM」がそのひとつ。日本とニュージーランドでは、ATMを利用して、「預け入れ」する際の仕組みがまるで違うのである。 日本のATMの場合、顧客は紙幣と小銭をATMに投入するだけ。ATMが金額を勘定し、顧客はディスプレイ上に表示された金額を確かめれば終了。一方、ニュージーランドのATMの場合、まず、金額を自分で入力して申告するところから始まる。申告した金額はレシートに表示されてATMから出てくるので、捨てずに持っておく。次に、紙幣(コインは不可)だが、そのままATMに投入することはできない。代わりに、ATMから封筒が出てくるので、現金とさきほどのレシートを入れて、ATMに戻す。つまり、預け入れに関して言うと、日本のATMのようなオートマティックさは、まったくない。 この後、ATMの裏では