昨年11月2日に那覇市泊の尚学院のドアを壊したとして、建造物損壊などの容疑で書類送検された米海兵隊上等兵の20代男性が、12月29日にも別の器物損壊事件で現行犯逮捕されていたことが、6日までに関係者への取材で分かった。同一人物が2カ月間で2度も摘発される事態に、米軍の強調する「綱紀粛正」の効力が疑問視される。 上等兵は牧港補給地区(キャンプ・キンザー)所属。尚学院の出入口ドアを壊した事件では、上等兵はけがをして米軍内の病院に搬送されたため逮捕されず、氏名は公表されなかった。事件当時は泥酔状態だったとみられる。県警は12月10日に建造物損壊と建造物侵入の容疑で書類送検し、那覇区検は同25日付で器物損壊の罪で略式起訴した。 那覇署によると、器物損壊事件は12月29日午前4時15分ごろに発生した。上等兵は那覇市松山の路上で駐車中の車のフロントワイパーをつかみ、折り曲げた疑いで現行犯逮捕された。泥