脳梗塞になった著者の当事者感覚をライトに描く。脳梗塞になってなくても年取って漠然とした体調不良が続く自分にも共感するところ大。 何より全編に渡って愛があり希望があるので読後感が最高。 #鈴木大介 #新潮新書 #脳梗塞
作品紹介・あらすじ 日本文化を愛し、日本社会と日本経済の歪を鋭く、イギリス人らしくシニカルに撃つ著者の、ベストセラー『イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る』に続く第二弾! ゴールドマン・サックス金融調査室長として、バブル崩壊時、日本の金融機関の不良債権の本当の額をだれよりも早く指摘した著者が四半世紀見続けた日本社会の「強み」と「弱み」を指摘し、著者の日本論や観光立国による成長戦略に寄せられた批判に応える。 日本文化を愛し、日本社会と日本経済の歪を鋭く、イギリス人らしくシニカルに撃つ著者の、ベストセラー『イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る』に続く第二弾! ゴールドマンサックスのカリスマアナリストとして、バブル崩壊時、日本の金融機関の不良債権の本当の額をだれよりも早く指摘した著者が四半世紀見続けた日本社会の「強み」と「弱み」を指摘する。また、前著で説かれた日本論や観光立国による成長戦略に
衆院選を前に、自分の政治観を見つめ直す意味もあって読んでみました。 個人的にはもともとリベラル寄りに立っていると思うのですが、直近の権力批判やあげくに個人批判ばかりしている人達には辟易していたので(不寛容なリベラルって何…?)、考え方的には著者佐々木さんの立ち位置に少し近いのかなと思います。 本著の流れとして、いきなり持論を述べるのではなく、保守とリベラルというものを整理して、日本における経緯(保守が親米を軸にグローバリゼーションを許容していて、リベラルが反米というのは確かに逆転現象だ)や、歴史的な背景(何を重視して、リベラリズムやコミュニタリアニズムが存在しているのか)、これらの問題点をしっかり理解させてくれるのは非常に勉強になりました。 シンガポールのような開発独裁を是認しているのはちょっと意外にも感じましたが、読むと考え方は良く理解できます。 その上で、この先に見えてくる世界について
この著者の本は、以前取り上げた『心理学で何がわかるか』が面白かった。心理学者(現・富山大学名誉教授)だが、本書は心理学のみならず科学全般に目を向けたものである。 タイトルだけ見ると、どんな本なのかさっぱりわからない。副題の「本や論文はどこまで正しいか」のほうが、よく内容を表している。 我々シロウトはとかく、研究者が書いた論文というとそれだけで恐れ入ってしまい、「科学的に正しい内容だ」と思い込んでしまいがちだ。しかし実際には、次のような現状があると著者は言う。 《真面目な研究者の科学論文でさえ、さまざまなバイアスから自由ではない。 研究論文は星の数ほどある。実証科学では、ある特定の仮説を支持する研究が一◯◯%ということはあり得ない。支持する研究はあるが、支持しない研究もある。ウェブや書物の科学記事の大部分は、自分の意見に沿う研究のみを取り上げ、他を無視するという方法で書かれている。つまりは、
GoogleとAppleの違いを共有価値観で説明しており、今までにない視点での捉え方だったので面白く読めた。ただ、Googleの共有価値観とFacebookの共有価値観が全く同じなのは筆者の引用ミスなのか?p.57,68参照。 Googleは世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。p.33 人間が選択肢を増やして能動的に生きられる手助け。p.45が正しい共有価値観ではないかと。 また、p123のethosの語源は正しくはいつもの場所で、けもの道では無いと思う。ethos けもの道でググッたところそれらしきものはなかった。 プラットフォームの社会的な倫理についての節があったが、衆人環視で上手くいくとあった。その例で、ソシャゲーのガチャの排出率が不当だとして、ユーザーから批判があり、企業側が改めたという話だ。確かにこの例では企業側の倫理が改められたと思うが、
戦前にすでにスキー列車があった。 阿部下は超人気アイドルだった。 一般家庭では密造酒が作られることが多かった。理由は米の価格が高い上に高額の酒税が課せられていたから。 農村では普通にドブロクが作られていた。(税僅さへ納めれば合法。)日本人は何かにつけ酒を飲む文化がある。 オリンピックの3段飛びで戦前3連覇した。日本のお家芸だった。 戦前は賭博犯が多かった。理由は光栄ギャンブルがなかったから。 歴史の面白さを気づかせてくれた著者が何人かいますが、この本を書かれた武田氏もそのうちの一人です。 この本は戦前の生活について解説している本で、空襲を受けて焼け野原になってしまう前の、私から見れば思いのほか、恵まれた生活をしていた事実を、62の観点から書かれています。 私の両親は戦前の生まれですが、当時は子供であったせいか、この本で書かれている内容について詳しく聞くことはできません。戦前の生活より、より
地方暮らしは楽しいこともいろいろあるとはいえ、コロナ禍もあいまって、大型書店になかなかいけなくなってしまったのは、最近の悩みのひとつ。 そんな中で、久しぶりにちょっと大きめの書店に行くチャンスがあると、いや〜もう、テンションが爆上がり。 買いすぎないように気をつけるけど……まあ、買っちゃいますよね。 だって次、いつ来られるかわからないもんね。 というわけで(?)ちょうど文庫フェアが開催されていたこともあって、いそいそと手にとってレジに向かったのが、この『アラン幸福論』。 前から読みたかったんです。 書名に「アラン」とだけあって、苗字も書かれてなくて、誰だろう?と思ったけれど、本名はエミール・シャルティエと言って、19世紀半ばから20世紀半ばまでを生きたフランスの哲学者、だそうです。 本書は、彼が新聞に連載した膨大な短文(プロポ、というらしい)の中から、幸福に関するもの93編を選び、構成しな
意志の力を学術的に述べた本。どうしたら自分をコントロールできるのか、何がコントロールを失わせているのか。 #だいわ文庫 #ケリー・マクゴニガル #健康心理学 #意志の力
方法序説 著:デカルト,R. 訳:谷川 多佳子 岩波文庫 青613-1 1637年ラテン語で発表された本書は、教会からの迫害を恐れて、無名のまま発表された。 当時は、宗教界の圧力は強く、生前には本人の名を出すことはできなかったようだ 我思う故に我有り:コギト・エルゴ・スム 逆説のようですが、完全なる神の理念が中心と理解しました。 つまり、論理の世界から神、神学が除外されるのは、ニーチェの「神の死、神々の死」を待たなければならないです。 用いる言葉をすべて、定義することはできず、哲学的な考察については、厳密性に欠け、行間を含めて、論理に飛躍があるが、哲学とは、完全性を証明するものではなく、「知を愛する」ということでよいでしょうか 気になったのは、以下です。 ・きわめてゆっくりと歩む人でも、つねにまっすぐな道をたどるなら、走りながら道をそれてしまう人よりも、はるかに前進することができる ・理性
これまで、朝起きたばかりでストレッチまがいのことをやっていたんだけど、起きたばかりはまだ低体温で、これがやってはいけない代表格の一つだったということや、呼吸を止めてはいけない、あんまり伸ばし過ぎも良くないなど、多々認識を改めさせられました。 ただ著者は、わずか10分のストレッチを週に3回行うだけで、前屈で胸がピッタリ脚について、180度開脚ができる。年齢も関係ないと書いている。しかしその柔軟性にはほど遠い自分の身体で、本書のセルフチェックテストによれば、柔軟性年齢20歳という優れモノになってしまったので、何か少し違うような気もするんだが、、、まぁしばらくの間、「老けない体をつくる基本ストレッチ12種目」を続けてみようと思っている。 (2013/9/24)
なんだかいろんな人の顔が浮かんだ。職場にいる人や辞めていった人。顔だけではない。そのときのシチュエーションも。「あー、そんなことあったわぁー」という感じ。つまりそれだけ、リアルな実例がたくさん出てきた、ということなんだろう。 職場の人間関係に悩む人には響くかもしれない。 自分がキレやすいと自覚している人は参考になるだろうし、感情的になりやすい上司を持っている人にも、処世術は身につくかもしれない。 感情的にならない最大の技術は、感情的になりそうなシチュエーションを避けること。なのだけど…家族との関わりは避けられないけどどうしたら!?という私の疑問は晴れない。 キレやすい夫の対応に困って、随分前に図書館で借りた。読めずに再貸出を繰り返していたけど、毎回図書館に持って行っては持って帰るのはバカバカしい。読み始めたら、案外すんなり読めた。 夫は自分が感情的になりやすいと自覚していない。そういう場合
MarHearさんの適菜収『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒 (講談社+α新書 246-5A)』についてのレビュー:本当の...
三島由紀夫は表現者であり小説家、かつ顔も名前も売れていた。その彼が、ひっそり死なず、大衆に晒して割腹し、そこに主張を込めたのだから、その死はパフォーマンス以外の何物でもない。時代の変化に命を賭けたなら結果を見ずには無責任。諦めたという事なら、自らが忌避した小説家の自死と何が違うか。 その三島が憂いた日本の未来に関し、保守の定義に囚われて、結局、大衆を揶揄するだけで、その構造的変革に踏み込めないならば、B層以下だろう。今更、三島由紀夫を祭り上げた所でA層にもC層にも届かない。故に、放言は空中浮遊し虚しく響くだけで、ならばB層を使いこなす活動家の方がマシではないかと。自らの死を高く見積もっていたか、単に一人の生き様だったか。 同時代人が嫌いで、反時代人が好きだと三島由紀夫。時代に流されるだけの大衆が数の論理で過ちを犯すのは許せないが、自らは衆目に置かれて主張をしたい。愚行権は認めながら衆愚政治
作品紹介・あらすじ どうやら、十年以上経って話題になっているらしい。 じぶんで言うのもおかしいですが、読んだ方によれば 「いまの時代が予見されている」そうです。 「ぜんぶ、ここに書いてるじゃないか」なんていう 声もいただきました。 ――糸井重里 本書は、発刊から十年を経て、「まるで、予言の書! 」と 再評価の声が高まっている名著に、書き下ろしの 「続・インターネット的」を加筆し、文庫化したものである。 もとは、『ほぼ日刊イトイ新聞』を始めた当時の著者が、 インターネット登場後の世界について考察したものだが、 読む者は、この十年間に起きた変化の本質を、 そしてこれからのことまでをも、十年前のこの本によって 知ることになるだろう。 また本書で綴られる言葉は、パソコンすらいらない、 「消費者」なんていない、自分を他人にするゲーム、寝返り理論、 消費のクリエイティブ、妥協の素晴らしさ……など、普遍
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