久々にカルーセル麻紀がテレビ出演しているのを見た。1月27日放送「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」(NHK)だ。この日のテーマは「“オネエ”たちは闘った~知られざる勇気の系譜~」だった。 番組は昨今人気のオネエたち、IKKOやはるな愛にスポットを当て、その活躍の原点にはオネエのパイオニア・カルーセルがいたという流れ。男らしさを求められる炭鉱の町、福岡県筑豊で生まれたIKKOがカルーセルの姿を見て、突き抜けたものがあれば自分も認められると、美容学校に行き、美容室で働いてやがて女優のメークを手掛けるようになったうんぬん。はるなは物心ついた時から性同一性障害に悩み、自分は女の子と思って生きてきたが、カルーセルの生きざまが女性になる夢を見させたうんぬん。 それにしても壮絶なのが麻紀。北海道釧路で生まれたカルーセルは三島由紀夫の「禁色」を読み、自分が同性愛者であることに気づいた。家出を繰り返し、