公共トイレのあり方が変わりつつある。04年10月にJR東京駅にオープンした有料トイレが、利用者からの評判が高く、リピーター数を確実に増やしている。洗練されたデザインやトイレの前に案内係を置いていることが注目されるが、人気を支える秘密は熱心なメンテナンスにあるようだ。 白を基調とした人気の有料トイレは約2年前、東京駅1階に飲食店を集めた「キッチンストリート」のリニューアルに合わせて新設された。男女トイレのほかに障害者などが利用しやすい多目的トイレが設置されている。飲食店の利用客には店舗でメダルを配り、トイレ入り口のドア投入口に入れるとドアが開く仕組み。一般利用客は100円で専用メダルを購入する。入口には案内係役の女性1人が常駐し、トイレの安全を確保するほかに道案内にも応じている。1日の利用者は約700人。そのうち約600人が飲食店の利用客で、週末などには列ができるほどだ。利用時間は、午前10