LED(発光ダイオード)市場が本格的な離陸期を迎えている。パソコンやテレビ向けを中心とする液晶バックライト用途の急増に加え、中長期的には照明用途の拡大も期待されている。LEDは化合物半導体であり、一般的なシリコン半導体とは異なるノウハウが要求されため、今後は化合物半導体に強みを持つ国内の製造装置メーカーが脚光を浴びる可能性がある。 LED市場の本格離陸 光る半導体であるLEDは従来、商業施設の照明やカメラ付携帯電話の撮影用光源などに用途が限られていた。それがノートパソコンや液晶テレビのバックライト用途として拡がったことにより、2009年頃から急速に需要が拡大している。 いちよし経済研究所では、世界の液晶テレビの出荷台数とLEDバックライト採用率(ユニット搭載率)を図表-1の通りに予測している。これに基づきLEDバックライトの搭載されるテレビ(LED-TV)の2010年から2015年にかけて