2000~2020年までの米国本土の500種以上のチョウに関するデータを研究者がまとめたところ、チョウ全体の数はこの間に22パーセント減っていた。(Photographs By Darlyne A. Murawski, Nat Geo Image Collection) 2000年から2020年までの間に、米国本土のチョウが22パーセント減ったことが明らかになった。「これは警鐘です。私たちはこの数字を見て、チョウに限らず昆虫全般の状況について非常に大きな危機感を持たなければなりません」と、米ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の保全生物学者で、2025年3月6日付けで学術誌「サイエンス」に発表された論文の共著者であるイライザ・グレイムズ氏は言う。 昆虫の標本を広範囲にわたって採集するのは非常に難しい。だが、チョウは他のどの昆虫よりもモニタリング調査が行われている。北米チョウ協会(NABA)が
