さっき失職したようなタイトルだけど数年前の話です。 工業高校を出たけど就職が決まらなかった私は、 知り合いのつてで天ぷら屋へ丁稚奉公することになった。 そのころの私はお金をもらって、天ぷらがたべられるなんて天職だなと甘いことを考えていました。 はじめの1年は、ひたすら皿洗いで皿洗い以外のことはしたことがなかったです。 次の2年目は、さやえんどうのへたを取るなどの下処理と皿洗いを担当しました。 3年目になるとまかないご飯と皿洗いを担当するようになりました。 一人きつい先輩がいて、わたしとは水と油の仲だったのですが、楽しい職場でした。 1年目の秋に、この先輩があたらしく入った女の子にいい格好をするために、 自分の右手に衣をつけて揚げだしたのですが、大やけどを負ったのでした。 そして4年目になり、新人の増太郎がはいってきたので、私が彼の指導係と皿洗い担当になったのでした。 その増太郎はとにかく言