東京カランコロンがメジャー4枚目となるアルバム「noon/moon」をリリースした。本作は東京カランコロンが持っている二面性をより強く伝えるために、ツインボーカルの歌心に特化した“歌盤”「noon」と、自由奔放なサウンドメイクが楽しめる“遊び盤”「moon」の2枚組となっている。自分たちの持ち味と改めて向き合うことで浮かび上がった、バンドとしてのアイデンティティとは果たしてなんだったのか? メンバー全員参加のインタビューでじっくりと紐解いていきたい。 取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 広川智基 “歌盤”と“遊び盤” 分けることで新しいものが見えてくるかもしれない ──今回のアルバムを、歌を聴かせる“歌盤”と遊び心を詰め込んだ“遊び盤”の2枚組にした理由から教えてください。 いちろー(Vo, G) 前作のアルバム「UTUTU」は、せんせいと僕が書く歌詞やツインボーカルのキャラクターみたい