文芸誌は「フェス」である。新文芸誌『GOAT』創刊記念に、小川哲×金原ひとみ×渡辺祐真が語る 2024/12/23 2024年11月末、小学館より新たな文芸誌『GOAT』が創刊された。純文学にミステリ、詩に短歌、はたまた海外文学とジャンルを大きく横断する多彩な内容と豪華執筆陣、500ページ超えの圧倒的なボリューム感。また、文芸誌らしからぬポップでカジュアルな装丁と、この物価高の時代にあって税込510円という破格とも言える価格(もちろん誌名に引っ掛けている)も目を引く。 その刊行を記念して、11月29日に下北沢の本屋B&Bにてトークショー『文学は世界をひっくり返せるか』が開催された。登壇者は、同誌執筆陣に名を連ねる作家の金原ひとみ、小川哲、スケザネ名義でも活動する書評家の渡辺祐真の3名。小説の書き手として、そして本の紹介者として、雑誌不況と言われて久しい今、この新たな文芸誌の創刊をどう見るの