元祖『乃利松』の赤こんにゃくとして、古くより皆様に親しまれております。 文献として正確な資料は現存しておりませんが、今から四百余年まえに、豊臣秀吉の養子であった豊臣秀次公が安土より八幡に移封して、八幡山(鶴翼山)の山頂に八幡城を築城し、八幡山下町を開町しました。 八幡山下町は整然とした桝目の区画に設計され、本邦初の上水道が敷設された文化都市だったと知られております。 また織田信長が赤の長襦袢をまとい、踊り狂ったと伝えられる天下の奇祭「左義長祭」は毎年三月中旬に日牟礼八幡宮に奉納されますが、この火祭は踊り子が女装し、その年の干支にちなんだ山車を飾り、高さ数メートルにわたり炎を象徴する無数の赤紙を飾り、町内を練り歩き、その年の無病息災を祈願しつつ奉火奉納します。 この勇壮な祭礼にちなみ、八幡名物・乃利松の「こんにゃく」も赤く染め上げ、冠婚葬祭いずれにも欠かせない食卓を彩る一品のご馳走になり重宝