行き止まりの発見がウェブ見える化の第一歩ウェブサイトにはたくさんの行き止まりページがある。もともとハイパーテキストは、目次となるページがあってそこから進んでは戻り、進んではまた戻る、という構造で考えられてきたものである。 図1のように、目次から進んだページというのは行き止まりになるのが自然な構造だった。“目次”だからトップページはindexと呼ばれるのだ。多くの人がトップページをまず訪問し、そこからサイト内をたどっていた時代には、それでもよかった。行き止まりページでも「戻る」というリンクが作ってあれば、さかのぼって戻ることが予想できるので、「これをクリックすると、どこに戻るのか」を誰もが理解できていた。クリックすればどこへ進むか(戻るか)わかるなら、人は安心してリンクをクリックする。 しかし、今はトップページからやってくる人が非常に少なくなっている。平均すると総訪問者数の25%程度しかトッ
At a recent gathering of CIOs, I was introduced, not as an information architect, interaction designer, or librarian, but as a futurist. I figure this affords me the latitude to make a prediction. Next year, after the bubble bursts, we will enter the era of Information Architecture 3.0. This won’t surprise Tim O’Reilly who slyly positioned the polar bear atop the #1 Google hit for Web 2.0 and comm
僕は開発者側から情報設計に興味を持ったタイプなので、やれボタンが右だの左だのというビジュアルデザインレベルの情報配置や色やサイズ云々はそんなに得意ではありません。僕が重視しているのはWebアプリケーションのシステムアーキテクチャと情報アーキテクチャは不可分だから、機能設計する奴が情報設計を考えてなくてどうするよ!というところです。 昔、CMSの管理画面の情報配置に関する見た目の改善をデザイナにお願いしたときに、こともあろうにそのUIを真に受けると仕様が変更されてしまうことがあって、 「それ仕様変更じゃん」ということに頭が来て、結局、僕じゃない開発者と考えがあわずに、黙って中庸なところに落とし込んでしまって後からエライ怒られたことがあるんだけど、後から考えれば確かにデザイナの直感も一理あるなと思ったところであった。 ユーザインターフェースの設計とは何を捨て、何に的を絞るのか?というプロダクト
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 設計を詳細な段階まで落とし込んでしまう前に、プロトタイプを作ってユーザーテストをすることは、Webサイトのようなインタラクティブシステムをつくる上ではとても大事なことです。 そのことはユーザーテストを繰り返すたびに実感できることです。 ユーザーテスト=ユーザーの行動に訊ねる、そして、感じとるよくユーザー視点に立つといいますが、頭で想像するだけではやはり限界があります。 なので、ユーザー視点に立ったつもりであれこれ考えて根拠のない仕様確定を行うよりも、早い段階で簡単なプロトタイプを作り、実際のユーザーの行動に訊いてみるほうが実はずいぶんとラクだったりします。 この場合、ユーザーの行動に訊くのであって、ユーザーの意見を訊くわけではありません。 ユーザーテストは、いわゆる他のユー
Web担当者のキャリアアップ、 スキルアップとは? 自身の業務にどのような姿勢で取り組み、行動すべきか? IA labが考える、Webサイト担当者の新しいワークスタイルについてお伝えします。 詳細を読む
【World IA Day 2019 Tokyo チケット追加販売のお知らせ】 World IA Day 2019 Tokyoチケットは、ご好評について増席を決定しました。追加の50席について、2/4(月) 正午より、販売をいたします。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に購入ください。また、OOUIについての注目の高さから、本イベントはオンライン配信も決定しました。当日参加できない方はオンラインでご覧いただけます。 今年もWorld IA Dayの季節がやってきました。 IAAJでは、今年もIA Instituteに賛同してWorld IA Dayを東京でも開催します。 今年のテーマは、OOUI。 ぜひご参加ください。 申込: Tech Playのサイトからどうぞ >> https://techplay.jp/event/716389 続きを読む → 今年もWorld IA Dayを東京にて
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 科学者は宇宙の中に法則性、パターンを見い出しては、それをエレガントな式にまとめあげてくれます。僕らにはほとんどランダムにしか思えない事象にさえ、何らかの法制を見出しては、そのパターンをコンパクトな式にしてみせてくれます。 パターンを見出し、表現をエレガントにするランダムな世界に1つのパターンが見い出せると何かしらの効率化が図れることになります。 例えば、 2.236067977499・・・ という数字 一見、ランダムに見えるこの数字も実は5の平方根だったりします。それが5の平方根とわかれば随分効率化されます。 パターンを見出せればその法則性はきわめて短縮して言い表すことができます。 今度はこの数字。 010001101100000101010011100101111・・・
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 さて、前回の「私的インフォメーション・アーキテクチャ考:2.構造と要素間の関係性:その概要」で、インフォメーション・アーキテクチャの構造と要素間の関係性をなすものとしてリスト化した項目を1つずつ紐解いていこうと思います。 まず、最初は「分類あるいはメタデータ」について。 メタデータの歴史ピーター・モービルは『アンビエント・ファインダビリティ』の中で、メタデータの歴史について、次のように記述しています。 カード目録の利用の歴史は、紀元前650年のアッシリア帝国の首都ニネベにまでさかのぼる。当時、アッシュールバニパル王が、大まかな主題別目録と記述的書誌を備えた3万点を超える粘土板を所蔵する、王宮図書館を設立したのである。もちろん、広義の解釈では、メタデータは言語そのものと同じぐ
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 前回の「私的インフォメーション・アーキテクチャ考:1.要素としての情報の種類」では、インフォメーション・アーキテクチャという器が受け入れる、要素としての情報の種類を抽出してみました。 情報の内容は要素に還元できないしかし、 大好きな玩具をばらばらにしてしまった子供をみたことはあるだろうか? 元通りにできないとわかって、その子供は泣き出したのではないだろうか? ここで読者に、決して新聞記事にならない秘密の話を教えてあげよう。それは、われわれは宇宙をばらばらにしてしまい、どうやって元に戻せばいいのかわからないでいることだ。前世紀、われわれは何兆ドルもの研究資金を注ぎ込んで自然をばらばらに分解したが、今はこの先どうすればいいのか手がかりのない状況なのである-何か手がかりがあるとす
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 昨夜、開始宣言を行った「私的インフォメーション・アーキテクチャ考」。 今日からは早速、考察に入ろうと思います。 まず、最初は情報の要素の抽出からはじめてみようと思います。 情報の要素前回、この考察でのスコープを「Webサイト」「書籍(雑誌やマンガ、電話帳、辞書なども含む)」「地図(それに類するもの)」「ゲーム」「テレビ番組」「音楽」「映画」「道路標識や店の看板など、街のサイン」「広告(主に印刷媒体)」としました。 これを元にまず、情報の要素の抽出を試みると、以下のようなものがあげられるのではないかと思います。 テキスト静止画像動画音楽音声背景となる物それ自体その他 「音楽」と「音声」は別の要素として扱ってみます。「音楽」という要素は、そもそも考察対象のほうにも「音楽」が含ま
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 「tonosanさんの「時間的な配列×空間的な配列」っておもしろい」というエントリーですこし予告させていただきましたが、インフォメーション・アーキテクチャ(IA)というものについて、IAを本格的に学んだことがない自分なりにも一度整理をしてみようと思ったので、ここから実際にいくつかのエントリーで考えを整理していければと思っています。 直接のきっかけは、スティーブン・ジョンソンの『ダメなものは、タメになる テレビやゲームは頭を良くしている』を読んで、ひらめいたことがあったからですが、これから書く考察には、その本だけでなく、ここで紹介してきた本やいろんな人との会話だったり、自分の経験から得たものをひっくるめる形で、一度整理できればと思っています。 考察の目的目的は、先にも書いたよ
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