最近Xをぼんやり見ていたところ、優秀らしい内定者のポストが流れてきた。総合商社に入社して、適当に仕事をして高給を食みつつ、あとは投資と副業にフルベットして生きていくらしい。結構なことである。 XやYoutubeは個人の関心に最適化しているというので私自身に問題がある可能性は大いにあるが、日本のインターネットは、ホワイトで給料が高い企業を礼賛する様な言説に溢れていると思う。その様な考えの延長線上に窓際で総合商社に入って2,000万稼いで一丁上がり!的な価値観があると理解している。 「窓際」というワードを聞く度にいつも思い出す、総合商社での風景があるので、今日はその話をしたい。私が入社2年目の時に、総務部で働いていたおじさんの話である。ここでは仮に、Aさんと呼ぼう。 Aさんは役員のハンコ、「役印」を押すことを仕事としていた。役印という名称は駄洒落ではなく、そして役印を押すのが仕事というのは比喩