15日午前4時50分ごろ、福岡県大牟田市櫟野の県道に手榴(しゅりゅう)弾のようなものが落ちているのを新聞配達の男性が発見し、110番した。爆発はしておらず、けが人はいない。大牟田署によると、発見場所近くに指定暴力団九州誠道会系の組事務所があり、同署は組事務所を狙った可能性があるとみて捜査している。 福岡県などでは、九州誠道会と指定暴力団道仁会による抗争が続いている。また、九州誠道会内部でも対立の動きがあり、6日には同会本部を襲撃しようとしたとみられる元組幹部ら2人が持っていた爆発物で死亡した。同署はこれらの事件との関連を調べる。 現場は熊本県境に近く、田畑に民家が点在する地域。 近隣には小学校2校があり対応に追われた。 大牟田市立玉川小学校は児童を集団下校させることを決定。休校日だった熊本県荒尾市の市立平井小学校では、職員が朝から児童宅に電話連絡し、現場に近寄らないよう呼び掛けたという。