2006年02月23日16:44 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 残り0.1%も仮説 - 書評 - 99.9%は仮説 ずいぶんおとなしいタイトルの本である。これでも。 99.9%は仮説 竹内 薫 本書は、「科学」という「仮説」に関する本である。 飛行機が飛ぶしくみにはじまり、プトレマイオス→コペルニクス→ケプラー→ニュートン→アインシュタインという天体物理学の流れ、ミリカンの知られざる「データ隠蔽」、ロボトミー、Intelligent Design、宇宙項、そして超ひも理論。実に数多くの実例を挙げながら、科学もまた仮説に過ぎないことを示している。 しかし、本書は「だから科学も大したことはない」という立場を取らない。 pp.153 科学と真理は、近づくことはできてもけっして重なることはできない、ある意味とても切ない関係なんです。 この切なさを無視するのでもなく、宗教や似非科学に「逃げ