・熱力学第一法則 = エネルギー保存則 エネルギーの総量は増えも減りもしない。 何もないところからエネルギーを生み出す装置、第一種永久機関は実現できない。 ・熱力学第二法則 = エントロピー増大則 大局的に見て、エネルギーが自然に流れる向きは一方通行である。 一度利用したエネルギーを完全に回収して再利用する装置、第二種種永久機関は実現できない。 熱力学という学問は、つまるところ上の2大法則を基に成立していると言って良い。 この2大法則に「証明」は無い。 幾多の実験と失敗から学んだ経験則である。 経験則という一言で片づけると、熱力学は何とも脆弱な基盤の上に成り立っているかのような印象を与えるかもしれない。 しかし、歴史に裏付けられた経験則はいかなる論証よりも重みがある筈だ。 物理学が最後に拠り所とするのは経験の積み重ね、実験事実なのである。 熱力学第一法則は、別名「エネルギー保存則」と言う。