ダムのメカニズム、さらには日本の現実の姿を広く国民に理解していただかない限り、ダムに対する誤解も解けないのだが、これが実際にはなかなか難しい。何しろ現実には起こらなかった現象を一般の人に実感として感じてもらおうというのだから、初めから無理がある。 従来から広く行われてきた方法は、ハイドログラフ上でダムがなかった場合と現実に発生した事象とを対比し、ダムがあったからダムからの放流はこれだけ少なくて済んだのですよ、と説明するやり方であるが、まずはハイドログラフの説明をしているところでソッポを向かれてしまう。一般の人には理屈を言っては駄目なのだ。直感に訴えなければ話が通じないのである。 そこで次に考え出されたのが、下流側平野部のある地点における河川の断面図を持ってきて、その上に現実に発生した洪水位とダムがなかったらここまで来ただろうという水位を比べ、ダムがあったから水位上昇がここまでで抑えられ
『ダムナイト3 大忘堰会(だいぼうえんかい)』 2009.12.27(日)18時- お台場(東京)のカルチャーカルチャー 【出演】 萩原雅紀/ダムサイト 琉/Dam Japan takane/ダム日和 夜雀/雀の社会科見学帖 ふかちゃん/Dam’s room このダムナイト、09年は2度目の開催となったが、いずれも満席となる好評ぶり。今回もダムを楽しむ人たちが全国から数多く集まった。参加者の顔ぶれは20代の若者からダムの中の団塊の世代の人たちまでと幅広く、いままで以上に年齢層も広がり、ますますダムマニアの存在感が増しているという思いを強くした。 プログラムは各出演者によるダムの魅力のプレゼンのほか、今年のダム総括と、各自が製作した「ダムプロモーションビデオ」の放映と盛りだくさんで、あっという間の4時間だった。
ダムインタビュー(12) 中村靖治さんに聞く 「ダムづくりの基本は、"使いやすいダム"を設計するということです」 今回は、昭和37年からほぼ半世紀にわたり、調査・設計・建設から用地交渉、移転補償等幅広くダム事業に携わり、現場の経験が豊富で、技術的提案も数多くされているダムの専門家として、中村靖治(なかむら せいじ)さんにお話を伺いました。 中村さんはまた、ダムづくりの専門家としてのお仕事の傍らで、一般の人が見ても理解しやすい技術解説書「絵で見る ダムのできるまで」シリーズの著者としても広く知られています。折しも、インタビューの少し前、中村さんは、平成20年秋の叙勲で瑞宝小綬章を受けられたところでもあり、ちょうどいい機会でした。 インタビューをさせて頂いて、長い経験をもとに、ダム造りに傾けた情熱を熱心に語る姿が印象的でした。また、新設ダム計画の減少で将来の若手のダム技術者の育成までも
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