東京都現代美術館で、シンガポールを拠点に活動するアーティストの個展、「ホー・ツーニェン エージェントのA」が開催されている。会期は4月6日〜7月7日。 資料や言説を参照しながら、東南アジアの思想や歴史にもとづいた映像やヴィデオ・インスタレーション、パフォーマンスを発表してきたホー・ツーニェン(1976〜)。国際的にも注目されている作家のひとりであり、2011年には第54回ヴェネチア・ビエンナーレのシンガポール館の代表を務めた。日本でも東京都現代美術館のグループ展などでの作品発表に加え、「あいちトリエンナーレ2019」の《旅館アポリア》(2019)、山口情報芸術センター[YCAM]での「ヴォイス・オブ・ヴォイド—虚無の声」(2021)、豊田市美術館での「百鬼夜行」(2021)など個展や新作発表の機会がつづき、国内で大きな話題を呼んできた。 今回は聞き手にNPO法人芸術公社代表理事/アートプロ