バス運転士の方のお話を拝見し、以前、乗車中のバス車内にて見聞きした出来事を思い出したので書き留める。 今よりずっとずっと若かった大昔のことなので、記憶があやふやになっている部分が多々ある。 ただでさえ駅前はいつも混雑しているのに、その日は横着な車が中途半端に交差点に入り込み道をふさいでいた。 今では廃線となってしまったが、当時は路面電車が走っており、交差点にもレールは延びていた。 たいていのドライバーは軌道敷内での停車を避けるよう心掛けているが、初心者だったり、判断力の低下した高齢者だったり、そもそも自分の都合しか考えない人達はいつの時代にもいる。 その日もそうしたドライバーの一人がレールを跨ぐような形で動けなくなっていた。 何の考えもなしに突っ込んで信号に捕まったとか恐らくそんな感じだったのだろう。 渋滞と赤信号で、他の車も融通を利かせにくい状態、更に二台の路線バスがすれ違おうとして鼻先