今、塀の中が劇的に変わっています。行進に伴う号令が消えて、受刑者は「さん」付けで呼ばれるようになっています。また、厳罰化で無期懲役の終身刑化に拍車がかかり、刑務所の中で死ぬ“獄死”も増加しています。 【写真を見る】「消える号令」「さん付け」激変する塀の中・・・無期懲役囚に迫る“獄死”の実態【報道特集】 ■消える号令…変わる刑務所 この日、無期懲役囚が35年ぶりに塀の外の見学に出る。 強盗殺人・無期懲役 35年服役 「昭和、平成、令和、3つかかりましたけどね」 万が一の逃走に備えて、念入りに写真撮影が始まる。 強盗殺人・無期懲役 35年服役 「実感湧きますね、シャバに出たという。シャバの空気というやつですね」 歩き方がぎこちない。35年という塀の中での習慣が強く刷り込まれているのだ。刑務所は号令と行進の世界。細かな規則が受刑者の行動を縛ってきた。 長期刑650人が収容される千葉刑務所。法務省