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ブックマーク / mgkkk.hatenablog.com (34)

  • 「HUNTER×HUNTER」における組織のトップという存在関連 - 漫画皇国

    上手く行っていませんよね。幻影旅団の組織運営。幻影旅団は頭を含めてメンバーを入れ替え可能な仕組みで運営しようとしている団体です。なぜそうしようとしているかというと、そうなることで初めて組織が持続可能なものになるということでしょう。ある人がいなくなったら続かない仕組みではなく、誰がいなくなっても代わりが出てきて持続していく仕組みが求められています。 それはその目的が、流星街の子供たちを守るためだからでしょう。子供たちが未来永劫守られる仕組みを維持するためには、属人性を排除しなければなりません。 しかしながら、幻影旅団は上手く行っていません。それは団長のクロロを筆頭に、今時点では、とても属人的に運営されているからだと思います。団長がクラピカの念能力によって団員たちと接触できなくなったときにも、クロロの代わりの団長が選ばれるのではなく、クロロを除念によって再び団長にすることが選ばれました。 幻影

    「HUNTER×HUNTER」における組織のトップという存在関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2024/11/12
    ハンタもワートリも、作者はサラリーマンとかやってなかっただろうに作品内で組織運営や人材育成とかを考え続けていて、その内容が現在組織の中で生きている読者にぶっ刺さっているという現実、めっちゃおもろいよな
  • このブログの定期更新を終了します - 漫画皇国

    そもそもこのブログは、10年ぐらい前にやってたブログ「漫画共和国」に、アクセスが集まってたくさんコメントがつくのが嫌になって、もっと落ち着いて文章を書ける場所を、と思って引っ越してきました。 でも、最近はこっちでも書いたことへの反応に対して同じような気持ちになることが多いので、また引っ越して別の場所を作ろうと思います。人の反応があることが心底嫌になってきているので、引越し先はTwitterとかでも言いません。どこかでほそぼそと書き続けます。 文章を定期的に書くのは、自分の考えを整理するために有用なので、今後も続けたいと思っています。これまで10年ぐらいやってきている毎月5のまとまった文章を書くという自分のノルマは続けようと思います。別の場所で。ここは、漫画映画の感想など、できれば広く人に見てもらった方がいいようなことを書きたくなったときのみの不定期更新にしようと思います。 ここで色々ま

    このブログの定期更新を終了します - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2024/08/18
    コンテンツを生み出しているブログが主で、ブクマは従でしかなく、寄生虫が宿主を殺すのは客観的にみて愚行としかいいようがない。ブクマカはいい加減学んでほしいが、同じことを20年繰り返してるからもう無理だよね
  • 役割を担うことと経験の栄養バランス関連 - 漫画皇国

    仕事をしていると素の自分ならやらないようなことを沢山やるようになります。それは仕事上で何らかの役割を担っているので、自分自身ではなく役割の方がやるべきことを決めて、それをしぶしぶやっているような感じです。 2年少し前に課長になってからはそれがより加速していて、課長の役割でも担っていなければ絶対にやらないようなことをやるようになりました。今も毎日のようにもう課長なんて辞めてえよと思いながら数々のプレッシャーの中で仕事をしていますが、一方で、課長という役割を担ったことで素の自分の方にもその影響が生まれていて、その変化自体は気に入っています。 具体的に言えば、組織を運営する上での責任を担うことで、自分ひとりのことではなく課のメンバーで構成された系がどれだけのパフォーマンスを出せているかを見れるようになりました。また、外部との交渉能力を手に入れたことで、言われたことをただ諦めてやるのではなく、より

    役割を担うことと経験の栄養バランス関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2024/06/01
    『仕事をしていることで経験における栄養の偏りが解消されていくので、自分という人間が社会生活を送る上でのバランスがどんどんよくなっていることを感じます』かく有りたいものだ 若者に読んでほしい(老害)
  • 中年から漫画家になるためのアドバイスを求められることがある関連 - 漫画皇国

    僕が34歳から同人活動を始め、37歳で同人誌漫画の賞を受賞、39歳から商業仕事を始めて、40歳から連載を始め、今42歳で単行を6冊出したりしているため、ときおり人から、中年から漫画家になるためのアドバイスを求められることがあります。 でも、あんまり上手く答えられたことがないので、改めてちょっと考えてみようと思います。 漫画家になるということは、運の要素もあり、極端な話をすればたった一人に漫画を気に入られれば、商業誌で漫画を描くことはできると思います。それは、その一人がその雑誌の編集長である場合です。 でも、それで1冊単行が出て漫画家になることって実はそんなに意味がないことです。なぜなら、「商業誌で漫画を描き続ける」ということは「何千何万の人に漫画を面白いと思ってもらい、そして単行を買ってもらい続ける」ということだと思うからです。なので、運良く一人に気に入られて漫画家になったとしても

    中年から漫画家になるためのアドバイスを求められることがある関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2024/05/01
    ピエール手塚先生みたいになれるかは別として、憧れるし、私淑している
  • 課長の仕事の2年目を終えての感想 - 漫画皇国

    絶対向いてはいないが、人に任せて不満だけ抱えるよりは自分でがんばった方がいいかもしれないと思って続けている課長職ですが、2年目を無事終えました。この前の賞与査定も最高評価だったので、まあ上手くやっていると思います。 仕事の詳細は書けないのですが、僕は新規事業を興す仕事をしていて、それが過去の事例のないものであるため、前例に倣うこともできないところが多く、都度都度今何をすべきなのかの判断をしつつ、仕事を進めています。 今のところ、様々な操舵を小刻みに繰り返しながら、目的にちゃんと進んではいるのですが、そのための人員は足りないし、時間も金も潤沢とは言えず、それでもまあなんとかやってはいます。 課長としてしていることの中で重要だと感じていることは、人を確保し、人を育て、体制を構築していくことです。そのために、対外的にも発表できる仕事を色々して、この仕事はやる意義があると会社の経営陣と社内の人たち

    課長の仕事の2年目を終えての感想 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2024/04/01
    理想の上司だよね『でも、とても重要なやってよかったこともあります。それは最初にも書いたように、自分でできることの範囲が広がることで、他人のせいにしなくて済むということです。』
  • トイレ掃除をするように出世をしている関連 - 漫画皇国

    会社の中でここしばらくしんどい立場をやっており、それは自分が会社の中で出世していることと関係しているのですが、ネットを見ていて、こういうしんどさは「男の中での競争社会で勝ち抜こうとしているから生まれている」ので、そこから降りれば(他人を押しのけてでも出世することを諦めれば)楽になるよという意見を読むことがあり、それが自分の実感と全然違っていたので、そのあたりについて書きます。 まず僕が出世をすることを受け入れたのは、手元の選択肢の中で「それが一番自分を楽できる道だと思ったから」です。つまり「辛い状況に耐え切れず、それをどうにかするために仕方なく出世をした」という経緯があります。 具体的に言えば、自分が課長でないときに、直属の課長の人が僕がやって欲しいと思った通りに動いてくれず、人手的にできもしない仕事をバンバン引き受けてくるわ、それをこちらに流すだけ流して、上手く行くための手伝いはしてくれ

    トイレ掃除をするように出世をしている関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2023/10/23
    『ええ!?僕は、自分を含めたここで働く皆が、少しでも日々楽に働けるようにと思って頑張っているのに!と思ってショックを受けてしまいます。』これはわかる。誰かがやらないといけないならやるしかないよね……
  • 昨日より今日はちょっとマシになる関連 - 漫画皇国

    昨日の話の捕捉みたいな文章です。 mgkkk.hatenablog.com 昨日の話は、漫画家志望の人に対して、よってたかって「一作描けなければ才能がない」みたいな話がされているのを目にして、そんなこと言われたって別に描けるようになんかならないだろと思って、漫画家志望者の人も言われた先って何かあるわけじゃないなと思って不毛に思ったというか、どうせなら描けるようになるために少しでも近づく話が出来た方がいいだろうなと思って書きました。 漫画家志望者が漫画家になるまでのステップを以下のようなものじゃないかと思います。 ①漫画を描きたいと思う ②漫画が1作描けた ③漫画を何作も描けた ④漫画を上手く描けて他の人に褒められた ⑤プロの漫画家になれた 昨日の文章は①から②になかなか移行できない人に対して、できてないことを他人に色々言われるかもしれないけど、人の能力は適切な訓練をすれば伸びるものなので、

    昨日より今日はちょっとマシになる関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2023/10/13
    『「こんな人間は漫画家には決してなれない」という嘲笑をする人が、そもそもどれほど「漫画家になる」ということに詳しいのでしょうか?実際はどこかで見たことのある言い回しを真似しているだけ』だよな。泣けるぜ
  • 漫画家になりたければまず一作描け関連 - 漫画皇国

    先日、「漫画を描きたいと言いながら今一作も描いていない人間が漫画家になれるはずがない」みたいな話をネットで目にして、その描いていない人に対しての厳しい意見が沢山目に入りました。 僕は30代半ばで、ひょっとしたら今なら漫画が描けるんじゃないかと思って、チャレンジしたら描けたので、そこからうっかりプロの漫画家になったりしましたが、これは大人になってから初めて描き始めたということではなく、大学では漫研にいたので、20歳前後あたりでも漫画を描いてみようとしたことはあって、でも、ちゃんと最後まで描けなくて挫折したというその前の経緯があります。 その後、30代半ばになって、会社員としての経験を色々経た後で、「今できないことを、なんとかしてできるようにする」ということをある程度筋道立ててできるようになってきたので、そのノウハウを応用すれば漫画だって描けるようになるのではないか?と思い立ち、色々試行錯誤し

    漫画家になりたければまず一作描け関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2023/10/11
    研究職で管理職やりながらマンガ連載しているピエール手塚先生が言うならそうなんだろう感
  • 「将太の寿司」が好き過ぎてついには将太の寿司の登場人物になった男の話 - 漫画皇国

    まずはこれを見てください。これは僕です!「将太の寿司」の登場人物になった僕です!! ところで『SSSS-笹木は寿司の夢を見るか?-』の中にピエール手塚先生が家庭教師役でゲスト出演してたの知ってますか?(°▽°) いろいろ小ネタぶち込んでおります! pic.twitter.com/Cnd5BQWfca — 寺沢大介 (@anagono_oishii) 2023年9月3日 ここから長い話が始まります。 寺沢大介先生の「将太の寿司」が好きです。 僕は「ミスター味っ子」はアニメの再放送から入ったのですが、「将太の寿司」はちょうど僕がマガジンを毎週読むようになったタイミングと重なるリアルタイム世代なので、その後の全国大会編まで毎週読んでいました。もちろん「将太の寿司2」も読んでいます。 将太の寿司はずっと好きで、寿司に関する色々な知識の元の多くは将太の寿司から得ています。ただ、よりいっそう好きになっ

    「将太の寿司」が好き過ぎてついには将太の寿司の登場人物になった男の話 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2023/09/27
    『自分が子供の頃読んでいた漫画の世界の中に生きる人物になるとは、そこに自分がいたとは思わないじゃないですか! 人間は生きていれば将太の寿司の登場人物になることもあります!』イイハナシダナー(´;ω;`)
  • 作品の批判をすることと心理的安全性関連 - 漫画皇国

    この前、参加しているWebラジオへのお便りで、SNSでは何かの作品への否定的な感想や批判が言いにくい空気があることに困っているという相談がありました。その作品に対して面白くなかったなと思ったときの気持ちの持って行きどころがないという悩みについては、分かるなと思いました。 一方で、別にSNSに批判できない空気があるとは思いません。なぜなら、何かの作品を批判しているが日々目に入るからです。 そして逆のパターンで、何かの作品が沢山の人の批判に晒されているときに、それを好きだと言い出しづらい空気を感じることもあるだろうなと思います。 つまり、批判ができないだけでなく賞賛もできない場合もあるということで、その共通点は「自分以外の人たちと作品の感想で対立することが難しい」という話なのではないかということです。その上で、周りに流されない批判や賞賛を、やる人はやっていると思います。 多くの人は、誰かが好き

    作品の批判をすることと心理的安全性関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2023/06/28
    過去のオタクヒエラルキーは、「クリエイター」と「それ以外」だったのが、SNSのおかげで「おもしろい感想を言える人」という層ができてしまった。「感想」が批評の対象になったときにこうなるんだなあ
  • 集団制作における哲学の徹底方法関連 - 漫画皇国

    会社で仕事をしています。会社というのは基的に人の集まりのことなので、自分ひとりではできない仕事をする必要があります。何かを作るときに、自分だけで出来ることは、自分自身の稼働できる時間に拘束されるので、10人月かかる仕事を10ヶ月かけて1人ではるのではなく、10人で手分けして1ヶ月でやるみたいなことをしなければなりません。 そのような集団制作のリーダーを自分がやるときには色々思うところがあります。それらはそれぞれ、他人は自分ではないというところに起因しています。 集団制作を率いる立場のときに僕がまず思うのは、「僕の能力は高くない」という事実です。つまり、頼んでいる相手の方が僕よりもスキルが上ということが多く、スキルが低いはずの自分がその人たちに指示することになります。そこで気をつけないといけないことは、僕自身が1から10までマイクロに指示したことをやってもらうということは、僕自身の決して高

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  • 漫画の仕事と会社の仕事のしんどさの違い関連 - 漫画皇国

    「ゴクシンカ」の連載が始まったのが2022年4月12日なので、毎月〆切が来る兼業漫画家生活も明日で1周年という感じです。厳密には連載開始前の描き貯めがあったので、そのしばらく前から漫画は日々描く生活をしていましたが。 今のところは、描き貯めた余裕を少しずついつぶしてはいるものの、休載をすることは1回もなく、落ちるか落ちないかなどの〆切ギリギリで追い詰められるなどもない、比較的精神に余裕のある進行を続けられています。 この辺の話、会社員と漫画家の兼業って大変なのでは?と心配されることが多くて、でも、体感としてはそんなでもないです。そんなでもないために、ヤングキングに不定期で載っていた「ひとでなしのエチカ」も隔月で連載できるという計算になったので、連載2体制にしました。 漫画仕事は淡々とやれば終わるので、個人的に心が楽です。漫画を描いて進捗管理表をアップデートすると数字で達成感を感じて癒

    漫画の仕事と会社の仕事のしんどさの違い関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2023/04/12
    『僕の心が壊れるか耐えきる心を手に入れられるかのチキンレースになっていますが、少なくとも去年よりは精神的にはマシになってきました』
  • 強盗が逃走時にシートベルトを締めるか?関連 - 漫画皇国

    ドラマとか映画で、強盗が逃走時にシートベルトをちゃんと締めるというタイプの表現の自主規制(道交法違反となるので)があるという話があって、それに対して「強盗がシートベルトを締めるはずがない」という反論がされることがあります。 自主規制の是非については題ではなく、僕はこの「強盗がシートベルトを締めるはずがない」という部分については、当にそうだろうか?という気持ちがあります。なぜならシートベルトは、「もし事故に遭ったときに死ににくいようにするため」につけていると思っているからです。死にたくないなら当然シートベルトを締めないか??と思ってしまいます。 「強盗ならシートベルトを締めないはず」という理由を考えると、以下3点が思い当たります。 (1)強盗の逃走中のような別のピンチに対して悠長にシートベルトを締めているはずがない (2)強盗のようなルールを守らない存在が、シートベルトを締めるはずがない

    強盗が逃走時にシートベルトを締めるか?関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2023/02/28
    仮面ライダー龍騎の殺人鬼ライダー浅倉威も、シートベルトを締めてたのをネタにされてたが、軽犯罪を犯すような知性の人間は重大な犯罪を犯せないよなあ
  • 漫画の宣伝をだいたい一ヶ月やった雑感関連 - 漫画皇国

    単行が出たことだし、漫画の宣伝をやるぞ!!と思い、漫画の宣伝を一ヶ月やりました。この文も宣伝として活用できそうなので、リンクを貼ります。 www.amazon.co.jp www.amazon.co.jp 宣伝をやりながら色々思うところがあったので、そこの話をします。3パターンの宣伝をやりました。 (1)僕から1歩で届く人への宣伝 これはすごく分かりやすくて、例えば直接の知り合いや、インターネットやコミティア、雑誌の連載などで僕を知ってくれている人に向けての宣伝です。基的に僕に最初から好意的な人が多く、が出るという話をすると、買いますと言ってくれる人たちで、当に感謝をしています。 この人たちには、漫画の単行が出るという事実だけを教えるだけでいいので、Twitterやブログなどでが出ますと書けば買ってくれたりします。この層が100万人いれば安泰ですが、実際はそんなことはなく、僕の

    漫画の宣伝をだいたい一ヶ月やった雑感関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2022/11/11
    『自分の描いている漫画には、自分の考える面白い要素を詰め込んでいますが、その面白さが、自分以外の人にとっても面白いかどうかは分かりません。』誠実
  • 評価することのメッセージ性関連 - 漫画皇国

    会社の仕事の中で他の人を評価することが増えてきました。課長職をやるようになって、課メンバーの評価をするようになったということもありますが、しばらく前から360度評価による、周囲の人たちと相互に評価をするようになっていました。 そういうことをやっていて思うのは、「評価をする」ということはメッセージを送ってることと同じだなと思うということです。例えば、評価指標に基づいて、足りないと低く評価するならば、足りるようにしてほしいというメッセージですし、非常に良いと高く評価するなら、それをもっとやって欲しいと思っているというメッセージを伝えていることになると思います。 メッセージを伝えるということは一方通行ではなく、伝えられた側もそれに対して何かを感じた上で、そして、そのリアクションとして行動を変える、ということがあると思います。 僕の認識では、高評価は「そのままそれを続けて欲しい」ということ、低評価

    評価することのメッセージ性関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2022/09/24
    『今まで通り頑張って欲しいときに低評価をするというのは、コミュニケーションとして考えるとむちゃくちゃだなと思います。逆に、やり方を変えないといけない状況では(略)高評価をつけるわけにはいかなく』
  • 「お前の漫画全然面白くなかったよ」関連 - 漫画皇国

    漫画を描くようになって何年かの時間が経ってきましたが、僕が描いている漫画への反応として、悪いものもたまに目にしたり、直接伝えられることもある感じになってきました。つまりそれは、もともと好意的に思ってくれていた人以外の色んな人に読まれる感じになってきたということだと思うので、大枠の傾向としては良いことだなと思います。 それに対して言われた僕がどう思うかというと、その人が面白く感じなかったことについては、まずは「仕方がない」と感じています。読書体験は漫画と読者の共同作業なので、同じ漫画でも、人によってその体験の形は様々ですし、僕の漫画が共同作業の相手として合う人もいれば合わない人もいると思うからです。 ただそこで、面白くなかったと感じた人に、どこが面白くなかったか?を聞くのは興味深いことで、そこに僕が想定していなかった、「そこでそう感じるのか」とか、「そこをそのように理解したのか」という発見が

    「お前の漫画全然面白くなかったよ」関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2022/07/17
    消費者として思うこととしては、創作者にとってつくりがいのある受け手でありたいな、ということですね
  • 批判的な批評がやりにくい時代関連 - 漫画皇国

    「今は共感性が重視される風潮があるので、批判的な批評をすると叩かれるし、批判的な批評ができない時代になってしまった」みたいな嘆きを、ここのところたて続けに目にしたので、そのあたりについて思うところを書きます。 「批判的な批評が叩かれる」というのは、色々な理由は考えられますが、基的には、「その対象を肯定的に捉えている人たちから、自分たちが肯定的に感じているものを貶されたと感じたために、今度はその批評者への批判が届いてしまう」ということだと思います。他の理由としては、その批判対象そのものには大した興味はないが、批判している人がとにかく偉そうなので腹が立つ、みたいなこともありそうです。 そして、批評者への大量の批判が発生した結果起こることは、「叩かれたくないので、批判的なことを言わないようにする」という処世術だと思います。そう考えると、この現象によって、自由な発言の機会が失われ、考え方の多様性

    批判的な批評がやりにくい時代関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2022/05/31
    『「大量の人のリアクションが瞬時に得られるようになった現代の課題として、世間の主流とは異なる意見を言ったときに、数の論理でその意見を曲げさせられるという状況がある」という話なのではないでしょうか?』
  • 来てるかも!?中年新人漫画家の時代関連 - 漫画皇国

    漫画家に限らず、何かの志望者は若い方がいいみたいな風潮が世間的にはある気がします。そこには、志望する側からの「いい歳して何かを始めるのは恥ずかしい(いい年して拙い何かを晒したくない)」みたいな意識もあるかもしれません。しかし昨今、漫画に関しては、中年や中高年になって初めて漫画仕事を始める新人漫画家が結構いるのが目に見えてきたようにも思います。 中年新人の時代です。 僕自身の今の状況がその一例で、34歳のときに何となくコミティアで初同人誌を出し、37歳で出していた同人誌をもとにちばてつや賞を受賞、39歳で原稿料を貰っての読み切り漫画の初仕事を行い、40歳で会社員を継続したままでコミックビームで連載デビューしました。 同人活動を始めたときの僕は、「自分にも漫画を描けたらいいな」と思っていたぐらいで、お金を貰って商業誌に漫画を描かせて貰える機会が自分に来るなんて思ってもいなかったことですが、た

    来てるかも!?中年新人漫画家の時代関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2022/05/31
    ワイもがんばろう
  • 漫画業界は新人を育てようとしているか?関連 - 漫画皇国

    インターネットで目にした話で、乱暴に要約すると「今の漫画業界は貧しくなり、売れ筋しか作ろうとせず、新人を育てる気もない」みたいな意見があって、別にそんなことはないんじゃないかなと思いましたが、ただ、そこに全く理がないわけでもないかもしれないと思ったので、それを書きます。 まず、漫画業界が貧しくなったかというと、国内の漫画市場は電子書籍の追い風もあり拡大しているので、全体としては特に貧しくはなっていないと思います。 次に、売れ筋しか作ろうとしないという認識の解釈は難しいですが、基的に商業出版は売れなければ続けられないので確かに売れる必要はあると思います。ここで言いたいのはおそらく、売れるために新奇性ではなく既にウケているものの模倣が中心になっているという危惧だと思います。実際、そういう作品も多くあるでしょうが、昨今は、漫画の連載のWeb媒体への移行が進んでおり、定期刊行する紙面という制約に

    漫画業界は新人を育てようとしているか?関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2022/04/18
    ここの問題、出版社側のコンプライアンス強化による影響も大きいのかなと思う。昔は編集者が曖昧な経費でマンガ家を金銭的支援してたのかなー
  • マニアは創作に向かないのか?あるいは研究のように創作をする関連 - 漫画皇国

    僕は近年創作もやるようになっただけの漫画マニアなのですが、前に友達と話してて「マニアが創作をやっても上手く行かないことが多い印象がある(のにやってて偉いね…)」と言われたことがありました。 僕は長らく読み専の漫画マニアとして、漫画を読んではインターネットで好き勝手に書き散らすということをしてきたのですが、でも、認識としては、そのときの蓄えで今創作をやっているという実感があり、むしろ、マニアじゃなかったら創作をやれてない気がする…という逆の印象があります。 ここで「ラーメン発見伝」の話をしますが、ラーメン発見伝は、優秀なラーメンマニアと揶揄される主人公の藤くんが、いつかの専業独立を夢見ながらも、昼はサラリーマン、夜は屋台のラーメン屋をやっている話です。藤くんはそのラーメン知識を使って、昼の仕事でもラーメン屋のサポートをすることになったりしています。そこでは、敵であり、ライバルであり、師匠

    マニアは創作に向かないのか?あるいは研究のように創作をする関連 - 漫画皇国
    esbee
    esbee 2022/01/25
    ピエール先生のような創作者(創作志望者)はたくさんいて、その内面を言語化してくれることで救われる人も多いのではないか。応援してます