この連載では、「ダメに見せない説明術」を扱っている。前回までは、一つめのダメ説明である「長い、細かい、テンポ悪すぎ」をテーマに取り上げた。10のダメ説明は以下の通りである。 「10のダメ説明」 長い、細かい、テンポ悪すぎ 論点不明、主旨不明、結論なし 抽象的、具体的でない、表面的 理由がない、何故?が満載、説明が不足 独りよがり、自分視点、自己中心 遅い、ぎりぎり、時間なし 理解が浅い、内容が陳腐、質問されると沈黙 先を読まない、場当たり的、その場しのぎ 思想がない、考えがない、自分がない 反論する、否定する、対立する 今回から、二つめのダメ説明である「論点不明、主旨不明、結論なし」をテーマにする。 優秀な聞き手ほど「論点不明」な説明に強い不満を持つ 筆者が定義する「説明術」において「論点不明」とは、説明の目的となる「解決すべき問題点が不明で、ぼやけていたり、よく分からない状況」を指す。論