トヨタ自動車は復活できるのか。 12月22日。トヨタは2009年3月期の業績予想を下方修正した。連結営業損益は、2兆2700億円と過去最高の黒字となった2008年3月期から一転、1500億円の赤字となる。その差額、2兆4200億円。世界的な金融混乱の直撃を受けたとはいえ、この急落は誰も予測できなかった事態だろう。 同社は11月6日の中間決算発表時に期初見通しを下方修正し、営業利益を1兆円も減額。翌日の株式市場では「トヨタショック」と呼ばれた。それからわずか1カ月半での再修正は、1983年に連結決算を開示するようになって以降、初の営業赤字転落という屈辱的な内容になった。 「お時間が参りましたので、このあたりで会見を終了させていただきます」 業績修正を発表したのは、同社が毎年12月下旬に翌年の販売・生産計画などを明らかにする年末会見の席上だった。例年は名古屋市内のホテルで開いていたが、今年の場