SSH(サイエンス・サポート函館)で代表・実行委員長を務める、公立はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科の美馬のゆり先生を訪ねた。専門は認知科学で、コンピュータと教育、認知心理学・演習などの講義を持っている。認知科学とは、あまり聞きなれない言葉だが、先生曰く「人の心を科学する」のだとか。先生の好きなことは、“仲間と一緒に作り込むこと”。はこだて未来大学には開学前の計画策定当初から携わり、SSH結成の呼びかけ人でもある。 小学生のころから数学が好きだった。中学・高校のときは、数学部に所属し、数独のようなものを自分たちで作ったり、文化祭の時には無限について「アルキメデスとカメの原理」の人形劇を行ったりしていたという。高校生のときに、日本IBM本社へ見学に行ったときに運命を変える出来事が起こる。コンピュータがまだ一般家庭に普及していなかった1977年2月8日のことである。コンピュータに自分の好き