大手電機メーカー「NEC」(東京都港区)の特別顧問で元社長、西垣浩司さん(72)が2日夕、東京都練馬区の自宅で首をつった状態で発見され、搬送先の病院で死亡したことが分かった。目立った外傷や室内に第三者が侵入した形跡はなく、警視庁石神井署は西垣さんが自殺したとみて調べている。 石神井署によると、西垣さんは自宅で妻(69)と2人暮らし。2日夕に外出先から帰宅した妻が、シーツを使って首をつっている西垣さんを発見し、110番した。窒息死とみられる。遺書は発見されていないという。 西垣さんは最近、健康状態に不安があり、近く入院する予定だったといい、石神井署が関連を調べている。 西垣さんは東京都出身で、1961年に東大経済学部を卒業し、NECに入社。99年3月から4年間、社長を務め、半導体事業の分社化や本社ビルの証券化など経営改革を進めた。03年3月~04年6月は副会長。08年4月~昨年6月は独立行政