もし東京で行方不明になった飼い猫が1年後に青森の銀行で発見されたとしたら、飼い主さんの驚きは大変なものだろう。 英国ロンドンのお宅で飼われていた雄ネコ、パブロ(当時8歳)は1年前の10月、行方不明になった。さんざん探したものの見つからず、手掛かりもないまま1年が経過し、飼い主パトリッジ家の人たちは、「もうパブロは死んでしまったのかもしれない」とあきらめかけていた。ところが今月、「パブロを保護しています」との連絡が入った。「うちの子、どこにいたんですか?」「スコットランドの銀行です」「えっ!?」 スコットランドといったら、ロンドンから720キロ以上離れている。日本なら東京―青森間に相当する距離だ。聞けば、パブロはスコットランド東部の行政区ファイフにある信託銀行の自動ドアの開け方を覚え、ロビーに入って客用の肘掛け椅子に陣取り、昼寝をしていたのだとか。 元々、物怖じしない性格で、プチ放浪癖があっ