今年度定員割れの薬系大学が20校に及ぶことが小紙(5月16日号)の調査で明らかになっていたが、志願者数自体が定員を割る薬系大学があったことが、日本私立薬科大学協会の調べで明らかになった。定員に対する総志願者数が3倍に達しない大学は、調査対象55校のうち17校、2倍未満は8校、さらに定員以下も2校あった。逆に10倍以上の倍率を確保したのは10校で、前年度の12校を下回った。志願者総数は8万3611人と前年度を僅かに上回っているが、前年度は新設5校を含んでおらず、実質的には目減りしている。いよいよ薬大も氷河期を迎えた。 調査は、協会加盟校の入学志願者をまとめたもので、調査時点で加盟していなかった鈴鹿医療大学、立命館大学を除いた55校が対象。 その結果、今年度の55校の総定員は1万1784人で、志願者は8万3611人(6年制7万9160人、4年制4451人)だった。前年度は50校の定員1万109