テレビ番組など放送コンテンツの2015年度の輸出額は、前年度比58%増の288億5千万円だった。総務省が10日発表した。アジアへのアニメ輸出などが好調で、政府が18年度の目標に掲げていた200億円を前倒しで達成した。今後は「20年度に輸出額500億円」を目標にする。 ドル換算の輸出額は2億3800万ドルで、米国(213億800万ドル)、英国(33億3100万ドル)、韓国(3億2千万ドル)に次ぐ世界4位だった。16年度の額はまとまっていないが、総務省は「16年度に韓国を抜き、世界3位になった可能性がある」としている。 輸出されたコンテンツはアニメが76・6%、バラエティー番組が10・8%、ドラマが10・0%。コンテンツには番組そのものの放送権のほか、登場キャラクターの商品化権なども含まれる。輸出先はアジアが56・4%、北米が27・6%、欧州が12・0%だった。(上栗崇)