健全な結婚生活とは、2人が安心して暮らせる場を意味するはずだ。これは、ケンカをしないとか、2人ともいつも上機嫌だということではない。結婚生活が長続きするかどうかは、関係が緊迫したときや、日々の暮らしで感情が揺らいだとき、あるいは重要度の高い人生の節目に直面したときに、2人がどのように対処するかによって決まる。 情緒不安定で小さなことにも過敏に反応する「神経症傾向(Neuroticism)」は、カップルが離婚に至る大きな原因だ。どんなカップルでも、関係が良好なときもあれば、うまくいかないときもある。しかし、神経症傾向が強い人は、そうした関係の起伏を否定的にとらえたり、有害なかたちで解釈したりしがちだ。 神経症傾向の強さが、しばしば結婚生活の終焉につながる2つの理由を、研究結果をもとに説明していこう。 1. 「ネガティブな思い込み」が対立を悪化させる 神経症傾向が強いと結婚生活に大きな悪影響が