隠ぺい疑惑に揺れる鹿児島県警の最高責任者は本部長である野川明輝氏。県民の安心・安全を守るという使命を帯びた組織のトップでもあるが、犯罪をおかすのは彼の部下たちばかり。さらに、野川氏自身に警官不祥事を隠ぺいした疑いが持たれるという前代未聞の事態となっている。 その野川氏、反省や謝罪を口にして幕引きを図ろうという魂胆だったらしいが、警官によるストーカー事件を巡り、会見で被害者へのお詫びの言葉を発しながら議会質疑では一転して謝罪を拒否するという卑怯な対応で、県民の反発を招いている。 ■殊勝な態度、県議会で豹変 情報漏洩の濡れ衣を着せられた県警の本田尚志元生活安全部長が逮捕され、勾留開示請求の法廷で、野川本部長の指示で警察官の盗撮事件が隠ぺいされたことを暴露した。その直後、会見で野川氏は「隠ぺいを意図した指示はない」と発言する。 “隠ぺいにつながったかもしれないが、自分は関係ない”ともとれる言い方