人気のYouTubeチャンネルで流れるローファイ・チル・ミュージックの全曲が、音楽生成AIサービス「Suno」で制作されている可能性が浮上している。YouTubeは、AI生成コンテンツの収益化を禁じる方針を持っておらず、ローファイな音楽をAIで生成するチュートリアル動画が普及しているため、同様のチャンネルであふれることが懸念される。Digital Music Newsが11月26日伝えた。 TikTokの音楽インフルエンサー「Derrick Gee」は、ローファイ・ジャズのインストゥルメンタル・ミックスを流すYouTubeチャンネル「what is ?」が、AIという根拠を示している。 what is ?は9月に開設されたばかりだが、チャンネル登録者は13万人を超え、最も人気の動画「sip」は200万回以上再生されている。公開されているミックスにはトラックリストがあるが、アーティストがクレ
Spotifyでは著名なアーティストに限らず、無名の個人でも楽曲のアップロード・配信を行うことが可能です。しかし、この仕組みを悪用する形で、まるで有名アーティストの楽曲のように見せかけたAI生成音楽が配信されていることを、ニュースサイトのThe Vergeが報告しています。 Not even Spotify is safe from AI slop - The Verge https://www.theverge.com/2024/11/14/24294995/spotify-ai-fake-albums-scam-distributors-metadata The Vergeのエリザベス・ロパット氏はロックバンド・HEALTHの新作アルバムが出たという通知を受け取り、見てみるとHEALTHの新しいアルバムとは思えないようなデザインのジャケットで、音楽もまったく別物だったそうです。調べてみ
米MakeMusicは8月26日、楽譜作成ソフト「finale」(フィナーレ)の開発終了を発表した。新規購入、アップデート、アップグレードの提供は同日に停止。2025年8月以降は新しいデバイスで利用を始められなくし、サポートも終了する。インストール済みのデバイスでは引き続き動作するという。 finaleは五線に音符を入力したり楽譜を再生したりできるソフトウェア。シンセサイザーなどMIDI機器による入力や複数のファイル形式での出力も可能で、1989年のリリース以降、プロ・アマチュアを問わず使われてきた。 MakeMusicはfinaleを開発終了する理由として、OSの進化に合わせてコードが数百万行にまで膨れ上がったと説明。顧客に付加価値を提供するのが難しくなったとしている。 同社はfinaleの開発終了に伴い、ヤマハの子会社である独Steinbergとの提携を発表。Steinbergが提供す
毎日のように、新たな生成AIのシステムが発表され、1年前には想像もつかなかったような時代に入ってきていますが、また非常にユニークで画期的なシステムが登場してきました。ヨーロッパのラトビアのメーカー、Sonarworksが開発したSoundID VoiceAI、というもので、ボーカルトラックをまったく別のシンガーが歌ったものに差し替えるというソフトです。つまり歌詞やメロディーはそのままに、違う歌声に差し替えることができる、というわけです。それに近いことはSynthesizer Vの「オーディオ・ノート変換」機能を利用することで実現していましたが、SoundID VoiceAIではプラグインエフェクトとして声を変換できるため、より手軽に扱えるほか、非常に多くのシンガーが利用できるというのがメリットとなっています。 さらにSoundID VoiceAIがすごいのは変換ターゲットが必ずしも人間のボ
ソニー傘下の大手レコード会社ソニーミュージック、音楽大手の米ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)、米ワーナー・ミュージック傘下のワーナーレコードは24日、米人工知能(AI)企業のSuno(米マサチューセッツ州)とUdio(米ニューヨーク州)を連邦裁判所に提訴した。2022年5月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic) [24日 ロイター] - ソニー(6758.T), opens new tab傘下の大手レコード会社ソニーミュージック、音楽大手の米ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)(UMG.AS), opens new tab、米ワーナー・ミュージック(WMG.O), opens new tab傘下のワーナーレコードは24日、米人工知能(AI)企業のSuno(米マサチューセッツ州)とUdio(米ニューヨーク州)を連邦裁判所に提訴した。音楽生成AIシステムの訓
全米レコード協会(RIAA)は6月24日(現地時間)、著作権で保護された録音物を無許可で使用してAIモデルをトレーニングしたとして、音楽生成AIサービスのSunoとUdioを相手取り、著作権侵害訴訟を提起したと発表した。 Sunoを米マサチューセッツ州連邦地裁に、Udioをニューヨーク州南部地区連邦地裁にそれぞれ提訴した。原告は、Sony Music Entertainment、UMG Recordings、Warner Recordsなどの音楽会社。SunoとUdioによって著作権を侵害されたとする録音物の権利を保有している。 RIAAは、SunoとUdioが原告の著作権で保護された録音物を複製することで、著作権を侵害したと主張している。両社がサービスをトレーニングするために、著作権のある録音物を数十年にわたって無断でコピーし、取り込んだとし、著作権侵害行為の差し止めと損害賠償を求めてい
画像や文章を生成するAIに続いて、動画生成AIも急速に進歩しつつありますが、これまでのAIが生成した動画は無音か人間が音を後付けしたものばかりでした。Google DeepMindが2024年6月17日に、映像の雰囲気や動きに合わせて音楽や音を生成する「video-to-audio(V2A)」を発表しました。 Generating audio for video - Google DeepMind https://deepmind.google/discover/blog/generating-audio-for-video/ Google DeepMindが今回発表したV2Aシステムは、動画生成AI「Veo」と組み合わせてドラマチックなBGMやリアルなSE、キャラクターのセリフなどを生成できる技術です。 例えば、以下のムービーは「Cinematic, thriller, horror f
画像生成AI「Stable Diffusion」の開発元として知られるStability AIが、オープンソースの音楽生成AI「Stable Audio Open」を公開しました。Stable Audio Openは、文章で指示するだけで最長47秒の音楽を生成できます。 Stable Audio Open — Stability AI https://stability.ai/news/introducing-stable-audio-open We’re excited to announce Stable Audio Open, an open source model optimised for generating short audio samples, sound effects and production elements using text prompts. This
近年ではAIの発展により、人間のアーティストの歌声などを学習して新たな楽曲を作り出す技術が登場しています。アーティストの権利団体「Artist Rights Alliance(ARA)」は2024年4月2日、「人間のアーティストの権利を侵害し、音楽の価値を下げかねないAIの使用は控えるべき」との書簡を発表しました。この書簡には、ビリー・アイリッシュ氏やスティーヴィー・ワンダー氏など、200名以上の著名アーティストが署名しています。 200+ Artists Urge Tech Platforms: Stop Devaluing Music - Artist Rights Alliance - Medium https://artistrightsnow.medium.com/200-artists-urge-tech-platforms-stop-devaluing-music-559fb
そこで調子に乗って、このアルバムリリース直後に、バンドメンバーに日本の音楽誌がインタビューしたという想定で、ChatGPTに受け答えしてもらいました。その結果がこちら。 The Midnight Odyssey - 「The Odyssey of Echoes」リリース直後のインタビューインタビュアー: 鷹野隼人(Cosmic Prog Chronicles) ――まずは、素晴らしいアルバム「The Odyssey of Echoes」のリリースおめでとうございます。このアルバムを通じて表現したかった主なテーマは何ですか? ジェイク・ハーパー (リードボーカル & ギター)ありがとうございます。このアルバムでは、時間と空間を超えた旅、そして内面の探求をテーマにしています。私たちは、聴き手に音楽を通じて冒険を体験してもらいたいと考えています。 アルバム「The Odyssey of Echo
Adobeが生成AI搭載の音楽生成および編集ソフトウェア「Project Music GenAI Control」を発表しました。Project Music GenAI Controlを使うことで、ユーザーはテキストプロンプトから音楽を生成し、そのまま生成した音楽を使って音声を編集することができるとのことです。 Here’s how generative AI is about to revolutionize audio creation and editing | Adobe Blog https://blog.adobe.com/en/publish/2024/02/28/adobe-research-audio-creation-editing Adobe announces new prototype AI tool for creating and editing audio
では、一人の音楽素人がAIの力を借りたら、どの程度までコンセプトアルバムが作れるか、試してみました。思いついたのは、今日(2月27日)の11時30分ごろ。まず、ChatGPTにこう指令することから始めました。 ロックのコンセプトアルバムを作りたいので、12曲のタイトルと歌詞、そしてその曲調をそれぞれ英語で記述して そうすると、ChatGPTは12曲の概要を作ってくれました。 1. "Echoes of Eternity"曲調: エピックなインストゥルメンタルイントロ。壮大なストリングスとパワフルなドラムス。 歌詞の一部: (インストゥルメンタル) 2. "Shadows in the Moonlight"曲調: ミステリアスなヴァースとクライマックスへ向けて構築されるコーラス。 歌詞の一部: "In the silver glow, secrets come to dance, / Sha
関連記事 音楽生成AI「Suno AI」が話題、文章から楽曲を瞬時に作成 プロの音楽家も「これはヤバい」と驚愕 音楽生成AI「Suno AI」がX上で話題になっている。歌詞や曲調を文章で指示するだけで音楽を自動生成するサービス。生成した音楽の出来栄えには、プロの音楽家からも驚きの声が上がっている。 Microsoft Copilot、GPT-4 Turbo、最新DALL・E 3対応などでグレードアップ Microsoftは、生成AIサービス「Microsoft Copilot」で間もなく提供する予定の複数の新機能を発表した。「GPT-4 Turbo」採用で2023年4月までの情報を反映する他、動画要約も可能になる。 Microsoft、「Bing Chat」を「Copilot」にリブランド GPTも作れる「Copilot Studio」も発表 Microsoftは2月に立ち上げた“AI採用
歌詞を与えれば作曲・演奏・歌唱と残りの全てをやってくれるAI作曲完パケサービス「Suno」。音楽制作界隈では「MIDIで吐いてくれ」との声が多く上がっています。 いい感じの音楽が出るまでガチャを引けばいいのですが、Sunoを効率化のために使いたい、アイデア出しのために利用したいんだけど、出力された音楽をいちいち手弾きで入力するのもだるい、という話です。 今回はこの解決策をご紹介しようと思います。詳しい人ならご承知のことと思いますが、改めて。 以前のコラムで紹介したように、例えばLogic ProのFlexPitchのようなピッチエディターを使えば、単音のオーディオファイルからMIDIデータを取り出すことは可能です。 実際、筆者はUVR5という音源分離ツールを使って取り出したBassトラックをFlexPitchによってピアノロール表示し、それを改めてMIDIデータとして打ち込むというのをやっ
音楽生成AI「Suno AI」がX(旧Twitter)上で話題になっている。歌詞や曲調を文章で指示するだけで音楽を自動生成するサービスで、PCやスマートフォンのWebブラウザ上から利用できる。生成した音楽の出来栄えには、プロの音楽家からも驚きの声が上がっている。 Suno AIは、米国を拠点とする音楽家とAIの専門家たちからなる米Sunoが運営するサービス。開発者の中には、米MetaやTikTokを運営する中国ByteDanceなどに所属していた人たちもいるという。利用にはGoogleやMicrosoft、Discordのアカウントが必要で、12月14日時点ではβ版を提供中。1日5回まで無料で音楽を生成できる他、有料プランもある。 早速使ってみた そのお手並みは? 記者も試しに利用してみた。メニューにある「Create」を押し、「記事を書くのがはかどる音楽を作成してください」と指示を入れた
12月8日に、またDTMの世界に新たな扉が開かれました。これまでもSynthesizer VをはじめとするAIを使った歌声合成のソフトはありましたが、今回誕生したMelisma(メリスマ)は、ヴァイオリンやオーボエ、チェロ……といった楽器を合成するシステムのβテスト版。もちろん、こうした楽器を再現するソフトとしては、これまでサンプリングを使った音源が数多くあり、まさにリアルな音で演奏できていました。でもサンプリングだと、たとえばタイやスラーでつないだ長い音符などとなると、どうしても限界があったし、ピチカート、トリル、フォール…といったアーティキュレーションでも表現の範囲が限られていました。 このMelisma(β)では、実際の演奏をディープラーニングしたものを元に演奏音を合成する、いわゆる生成AIのシステムで、サンプリングでは不可能だったリアルな演奏サウンドを作り出すことができるのが最大の
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