来日する作品の解説や鑑賞ポイント、ゴッホの一大コレクターであったヘレーネの人となりを中心に、2021年のゴッホ展の見どころがわかる一冊。 私はまだゴッホ展には行けていないのですが(この記事を公開した翌々日に行く予定)、予習はもちろん、きっと復習にも役立つガイドブックです。 特に興味深いのが、「比べてわかる!」のセクション。 来日するゴッホの作品と、ほかの画家の作品を比較することで、ゴッホの特色をあぶり出しています。 例えばゴッホが何度も描いた「糸杉」は、お墓があるところに植えられますし、「死」を象徴するモチーフだと言われます。 ベルギーの画家ベックリンが描いた《死の島》にも、不気味な糸杉が描かれています。 しかし、ゴッホが糸杉を死の象徴として捉えていた、とは言い切れない部分があるんですね。 むしろ「生」を意味しているんじゃないかとも思える。 この章は作品を比較することで、ゴッホの特徴やほか
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