【台北共同】台湾の張盛和財政部長(財務相)は12日、中国主導の国際金融機関アジアインフラ投資銀行(AIIB)について、5月に任期が満了する馬英九政権下での参加申請を見送る方針を明らかにした。中央通信社などが報じた。新たに政権を担う民主進歩党は台湾独立志向が強く、AIIBへの参加は当面困難になったとみられる。 AIIBの金立群総裁が最近、台湾の主権は中国にあるとし、AIIBに直接申請するのではなく「中国財政省を通じた申請が必要だ」と明言。台湾財政部(財務省)は「台湾の尊厳を損ねる」と反発し、中国がこうした姿勢を改めない限り参加しない方針だ。