銀座に時々行く寿司屋がある。表向きの理由は寿司を食べることだが、食べながら考えているのは、寿司ではなく時計のことだったりする。というのも、にぎり寿司の魅力は時計に同じだからだ。個人的な意見を言うと、下手な時計を見るより、少し無理をしていい寿司を食べた方が、よほど時計の勉強になるのではないか。広田が語っても説得力はないが、あるメーカーのCEOも同感と話していたので、安心して話を進めることにする。 にぎり寿司と時計で大事なのは、常にパッケージングである。ネタだけ、あるいはシャリだけが良くても決して寿司にはならない、というのがミソだ。どちらかが優れている場合、感心するし面白いと思うが、それだけである。昔、大ネタを自慢する店で寿司を食べ、ついでに長い講釈も聞かされたが、まったく食べた気がしなかった。帰りにスーパーに寄り、売れ残りの折り詰め寿司を買い、そちらの方がはるかに寿司らしいと思った。ペナペナ
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