EPAによってフィリピンから来た介護福祉士候補者たち=福岡県朝倉市入院している80代の女性にお茶を飲ませるエリスさん=山口県下関市ナースステーションで看護記録をつけるエリスさん=山口県下関市EPAで来日した看護師・介護福祉士候補者数の推移 【岩崎生之助】インドネシア、フィリピンから来日し、看護師や介護福祉士になる人たちがいる。経済連携協定(EPA)によって可能になったが、来日する人の数は伸び悩んでいる。なぜか。 響灘を望む丘にたつ昭和病院(山口県下関市)。インドネシア人看護師のエリサベッ・クルニアワティ・ナルーさん(30)が「こんにちは」と声をかけながら病棟を回っていた。 持ち場には寝たきりのお年寄りが多い。毎日4〜8人を受け持つ。お茶を口にふくませ、床ずれしないよう体勢を変えてあげる。詰め所でカルテをつけ、何か起きるとすぐ病室へ。仕事は日本人看護師とまったく同じだ。みんなからは「エ