「ジャーナリズム論を語るなら、これを見ておいた方がいいですよ」と、ある後輩から勧められたのが12月から東宝系で公開されているこの映画。1998年に実際にあった事件を題材にしたノン・フィクションである。映画の案内などはPocket Warmerさんのところにリンクしておくのでそちらを参照のこと。 米ニュー・リパブリック誌の若き敏腕記者、スティーブン・グラスは社会ネタを面白おかしく取り上げることで人気ジャーナリストとなり、若干24歳にして同誌の共同編集人(編集委員みたいなもんかな)に。ヘイデン・クリステンセンが、競合誌や編集長から記事のウソを突っ込まれて隠しきれなくなり、ボロを露呈していく若きジャーナリストを見事なまでに演じている。 映画としての評価は専門の方々にお譲りするとして、似たような雑誌の記者の1人だった者としてこの映画を見た感想を書こうと思う。 この映画は、映画としての面白みを多少犠
取材・文:FLiXムービーサイト 1998年に起きた実在の事件を映画にした『ニュースの天才』。一流雑誌の記者が、記事をねつ造したというセンセーショナルな事件で、主人公のスティーブン・グラスに扮したのは、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』でアナキン・スカイウォーカー役を演じたヘイデン・クリステンセン。今、ハリウッドで最も注目されている若手俳優であるヘイデンに、映画にまつわる話からプラベイートの過ごし方まで率直な声を聞いた。 ADVERTISEMENT ■トム・クルーズとは次回も一緒にと約束 Q:実在した人物であるスティーブンを演じるにあたり、事前にどんな準備をしましたか。 スティーブンに会うことはできなかった。でも彼の書いた記事で、読めるものは全部読んだよ。あと彼の同僚に会って彼の全体像をつかむようにした。ジャーナリズムについては雑誌社に行って、編集部の雰囲気をつかむようにし
ネットは実社会と変わらず貨幣の力で動いている 素朴にネットこそが左翼的な世界を構築する理想的な場ではないのか。現に「民主化」はネットを象徴する言葉として使われる。しかし実情は、左翼思想は嫌われ、自由競争、市場主義が歓迎されている ネットは実社会と変わらずまさに貨幣の力で動いている。この貨幣の力とはなにか?実社会の貨幣の力とは、単に「金に汚い」守銭奴的なことではない。実社会でもみなただ金を儲けるために働いているのではない。その意味で、実社会の資本主義の拡張としてネットがあるということだ。 ウェブに生まれる反資本主義、共同体幻想の不思議? ウェブはほぼ無償で愉しむことができるが、その経費はテレビ同様に広告費でまかなわれている。さらに無償で働くユーザーの生活は実生活の賃金により支えられている。また彼らが公開する知見の多くも実社会の仕事の経験からくるだろう。次々現れるウェブサービスの開発のインセン
クォンタム・ファミリーズ 作者: 東浩紀出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/12/18メディア: 単行本購入: 61人 クリック: 1,937回この商品を含むブログ (197件) を見る読んでよかったです。 文芸的な価値は私には判断できませんが、刺激やヒントがたくさんありました。 量子論(とりわけ並行世界)の大まかな知識だけでも持っておくと、面白さが増します*1。 以下はとりあえずの覚え書き。(※ネタばれ注意) 【2010年2月14日の追記】: 「一回きりの生をそのまま肯定する」ことにも、「無数の可能性を想像する」ことにも、その一回きりの実態を素材化して考え直す、内的生成がない。 ベタな事業ナルシシズムがあるだけ。 単に直接的に肯定されたメタが、ベタなオブジェクトとして生きられている。 インターネットと脳髄が、量子論的な実験場になって並行世界との通路(媒介メディア)になる、という
「一般意志2.0」の議論では、「中間集団の否定」という文脈で、 ドゥルーズの「非コミュニケーション」が引用されています。*1 言論も、コミュニケーションも、すでに腐りきっているかもしれないのです。言論とコミュニケーションはすみずみまで金銭に浸食されている。しかも偶然そうなったのではなく、もともと金銭に毒されていたのです。だから言論の方向転換が必要なのです。創造するということは、これまでも常にコミュニケーションとは異なる活動でした。そこで重要になってくるのは、非=コミュニケーションの空洞や、断続器をつくりあげ、管理からの逃走をこころみることだろうと思います。 (ジル・ドゥルーズ 『記号と事件―1972‐1990年の対話 (河出文庫)』 p.352、ネグりによるインタビュー) 一方ドゥルーズは、『アンチ・オイディプス』と同じ1972年に出た『精神分析と transversalité ―制度分析
東京大学に韓国研究センター、来年5月設立 【ソウル22日聯合ニュース】来年5月に日本の東京大学に、韓国学の研究・文化交流を担当する研究センターが設立される。日本での韓国学研究の中心になるものと期待されている。 韓国国際交流財団の任晟準(イム・ソンジュン)理事長は22日、聯合ニュースのインタビューに対し、研究センターは韓日関係の質的な発展と両国間の学術交流拠点の形成を目指したものだとしながら、「来年から2014年まで毎年20万ドル(約1820万円)ずつ支援する計画だ」と明らかにした。 研究センターは東京大学大学院の情報学環に設立され、初代センター長には情報学環教授で在日同胞の姜尚中(カン・サンジュン)教授が、事務局長は木宮正史大学院助教授が内定した。研究委員は石田英敬教授をはじめ9人が、諮問委員には李御寧(イ・オリョン)元韓国文化部長官やノーベル文学賞受賞作家の大江健三郎氏ら4人が委嘱された
派遣法審議会傍聴報告+キャバクラユニオン結成記者会見報告 栗田隆子 朝八時、厚生労働省・合同庁舎9階会議室で行われた「第141回労働政策審議会職業安定分科会労働力需給制度部会」はぎっしりと人が詰まっていた。 ほとんどがスーツを着た男女。傍聴席側からみて右手に使用者側代表、その反対に労働者側代表、そしてちょうど正面に公益側が座っている。 使用者側の発言が聞こえてきた。 「製造業派遣の禁止というものは大変困ります。5年前とは違い、中国も伸びている。インドだって車が作れる時代になっている。グローバリゼーションが波及しており、派遣なしには企業は成り立たないのです。製造業派遣にも女性はおりますし、製造業派遣にも例外を設けて欲しい」と秋山さんという使用者側の女性が話をしている。 「製造業派遣にも女性はいるのです。その女性のことを考えて欲しい。『ワーク・ライフバランス』を考えているからこそ、派遣が必
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