人に説明をする時には、まず「言いたいことがたくさんあり過ぎて、何から話せばいいか困ってしまう」という状態にならなくてはなりません。そうなっていない場合は、無理やり話を始めるのではなく、自分の中に「話したいこと」をためなくてはなりません。(p.54) 今回ご紹介する『プロSEが教える!自分のアタマの中を伝える技術』は、その名の通りプロのSEが実際に現場で活用している「説明の方法論」を解説した一冊。 僕自身も、最初のキャリアはSEでしたから、読んでいて共感できるところが少なくありませんでした。「ITな人」なら、ほとんど無意識に行っている思考方法やちょっとした情報整理のコツなどが、「非ITな人」にもわかりやすく説明されており、どちらの人にも参考になります。 「非ITな人」にとっては理解のためのフレームワークが手に入り、すでに「ITな人」にとっては「非ITな人」にどのように説明すればわかってもらえ